明大・村田 抜群の制球力でチームを完全Vまであと「1勝」に導く 

[ 2023年5月20日 18:02 ]

東京六大学野球第7週第1日   明大1―0立大 ( 2023年5月20日    神宮 )

<明大・立大>8回無失点で力投する明大・村田(撮影・大城 有生希)
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 明大のエース村田賢一(4年、春日部共栄)が冷静にゼロを重ねていく。直球は140キロ半ばながら、内・外角低めにボールを集め、8回3安打1四球の無失点。4奪三振も13の内野ゴロアウトに二塁すら踏ませない内容で今季3勝目、防御率も0・80に伸ばした。

 安定した投球術の秘けつは計8球種中、ストライクを取れる2球種を試合前に見極めることだ。「毎日練習しているので、何を軸にしていくか日替わりで決めています。きょうはツーシームとシンカー。同じ方向に曲がるけど球速が違うのでゴロが量産できたのかな」。唯一先頭打者の出塁を許した7回は6番・安藤碧(4年)をシンカーで二ゴロ併殺で切り抜け「イメージ通りに引っかけさせた」と胸を張った。

 現在、リーグ防御率トップの法大・篠木は53イニングで17四球ながら、村田は45イニングで5四死球と制球力も光る。「自分の場合は球速もないんで…。ストライクを取れる時に取っておかないと投球にならない」。謙遜するエースだが、あと1勝に迫った完全Vの立役者であることは間違いない。 

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