相洋がこの春4度目の日本一チーム撃破 永野悟史がサヨナラ打「最後は自分だなと」

[ 2023年5月20日 20:51 ]

春季高校野球関東大会 2回戦   相洋5―4作新学院 ( 2023年5月20日    サーティーフォー相模原 )

作新学院を撃破した相洋(撮影・柳内 遼平)
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 第75回春季高校野球関東大会は20日、神奈川県の横須賀スタジアムなどで開幕。1、2回戦5試合が行われた。相洋(神奈川)は9回に3点差を追いつき、延長タイブレークの11回に永野悟史(3年)の遊撃への内野安打で今春選抜出場の作新学院にサヨナラ勝ち。23年ぶり出場の関東大会でうれしい初勝利を挙げた。県大会では全国制覇の経験がある湘南、横浜、東海大相模を撃破。関東大会でも勢いそのままにジャイアントキリングを果たした。

 
 地元・神奈川で負けられない。延長タイブレークの11回、2死二、三塁。大声援に応えたのは1番・永野だ。背番号4の左打者は外角低めのボールにバットを合わせると打球は三遊間へ。快足を飛ばして一塁にヘッドスライディングでサヨナラの内野安打とした。拳を天に突き上げて勝利の喜びに浸った。
 
 「自分たちの粘りの野球ができたというのは本当に良いことだと思います。本当に2年生投手がいつもに増して頑張ってくれた。強い相手にああいうピッチングができると野手にも流れがきやすい。本当に最後に決められてよかったです。最後は自分だなと思っていました」

 先発右腕・大谷祇人(2年)が5回4失点で降板するも救援陣が粘った。6回から救援した左腕・中島翔人(2年)が4回を無失点で反撃の流れを生んだ。延長10回から無死一、二塁から始まるタイブレークの突入するも得点は許さない。3番手右腕・大場智仁(2年)が2回を無失点でサヨナラ勝利につなげた。

 この春だけで日本一経験のあるチームに4勝目とジャイアントキリングを続ける。高橋伸明監督は「ビハインドでも“自分たちは大丈夫だ”と思えるかどうかだと思う。そういう意味ではつかめたかなと思います。3点差でも大丈夫だという雰囲気がベンチにあった。実戦でしか経験できないので良かった」と言葉を弾ませた。次戦は22日に専大松戸(千葉)と準々決勝。相洋の挑戦は続く。(柳内 遼平)

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