【阪神・岡田監督語録】森下起用に「どっちの森下？虎の森下て」「相手も森下やし、ヒット打ってるし」

セ・リーグ   阪神1－0広島 （ 2023年5月20日    甲子園 ）

9回、サヨナラ適時打を放った森下（右）を労う岡田監督（撮影・椎名　航）
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　阪神は、ドラフト1位森下が9回にサヨナラ打を放ち、貯金を再び10とした。試合後の岡田監督は喜びを隠さなかった。

　＜テレビ・インタビュー＞
　―森下から一振りで決めた。
　「そうね。まあ最初から、森下―森下で行こうと思っていたから。まあ、ファームでもね、（広島の森下と）ちょっと対戦していたんで。まあ、でも、最初かな。レフトフライか。カーブをいい感じで打ったんで、きょうはいくかなと思いましたけど」

　―どのあたりに期待して久々にスタメン起用したのか。
　「ファームの名古屋でも結果が出ていたし、だいぶ調子も上がってきたというんで。まあ、（昇格した）きのうでも（スタメンは）良かったんですけど、ね。その前にミエちゃんが打ってたから。今日はそういう意味でも、最後、いいところで回ってきて、本当によく打ちましたね」

　―おぜん立てをしたのは大山だった。
　「ちょっと刺されるというか、スイングも遅れていたんですけど。きょうの風だからね、なんか一発いってくれるかなと思っていたんですけど」

　―9回に登板した岩崎も流れを引き寄せた。
　「勝ち越して（の起用）が1番いいんですけど、ま、とにかく、表で点をやらなかったらなんとかなるんじゃないかと思っていたんで」

　―大竹は7回99球。内容をどう見ていたか。
　「まあ内容というか、結果はゼロに抑えているんで、広島は対戦が3回目なんでね。相手もそうとう研究して、今日は初回からすごく粘られたり、研究をしていると思うんだけど。調子もそんなに良い悪い（ということではなく）、普通だと思うんだけど、ランナーを出してもうまく0点に抑えていくというか、そういう投球術というかね、それはさすがですね。やっぱりね」

　―99球での交代は迷わず？
　「いやもう、それは迷わずです」

　―連敗をしなかった。
　「今日の勝ちはね、昨日もね、どっちに転ぶかわからない展開だったけど、今日もそうだけど、昨日よりも今日の勝ちの方がね、価値のある1勝だと思うし。これで明日も…、明日は久しぶりに才木が投げるんで、今日の勝ちによって才木もちょっとは楽に投げられるんじゃないかな」

　＜ペン囲み＞
　―森下のことですけど…。
　「どっちの森下？分からへんやろ、森下て（笑い）」

　―虎の森下ですけど。
　「虎の森下て」。

　―スタメンで出すと決めたのはいつか？
　「いやいや、2戦目は（広島の）森下やからや。そらもう鳴尾でねえ、森下からヒットも打ってるし。名古屋へ行く前にも（2軍の試合を）見てるから、ちょうどねえ、いい感じというか。まあそら1年目やから、初めてのピッチャーとも対戦するわけやけど、2軍でも対戦経験があるわけやから、最初からそらもう森下、うん」

　―2軍で長いことやってましたけど、変わったところは？
　「いやいやだから、バットが出るようなったやんか。最後、1軍降りる時、見送り三振ばっかりでバットが出ないっていうのがあったけど、まあこの間の名古屋の試合でもバットが出るし、今日でも今日の1打席目でも紙一重やったと思うよ。だから1打席目のレフトフライを見て、今日はなあ、タイミング合うなあ思ってた」

　―最後は初球を仕留めた。
　「うん。だから、初球からバットが出るいうことやろな。1軍で悪くなってる時は、初球を見逃してしまうやんか。打てるボールもな。そういうことや。それは打とうとするんやなしに、自然にね、反応してるんやろな。甘い球ていうかバットが出てヒットになる可能性のあるな、甘いボールに対して」

　―大竹は初回に1番菊池に12球粘られて四球を出した。2番上本の三振ゲッツーが大きかった。
　「そうやなあ。まあ、1―1から（ヒットエンドランが）来そうな感じやったけどな。まあ、けん制とか入れてたけど連続で来るとは思わんかったわ。でも、ある程度そう（予測）して外をいっとったからな」

　―捕手の坂本の判断か？
　「そらバッテリーやろうな。1―1で失敗して連続では（ヒットエンドランに）いかれへんよ。あそこで1球ボール挟んでたら、来るかも分からんけど。だから、もう一気にと思ったけどな」

　―敗れた前夜、試合後に「明日が大事」と言っていた。
　「うん。そうやなあ。昨日も今日も、まあどっちが勝ってもな、おかしくないような展開で、まあ1勝1敗やけど。昨日負けたんだから、そういう意味では今日の勝ちはそら、すごく大きいと思うし、なあ。そら、森下も明日気分良く行けるし、一番大きいのはやっぱり才木やで。才木は久しぶりに投げるわけやから、そらなあ。今日負けてなあ、自分で負けたら3連敗とかなると、やっぱりそら、プレッシャーがピッチャーはかかるしな。そういう意味でも、今日かったことによって。まあ、明日負けていいわけじゃないけど、気分的にはだいぶ違うよ、そら。別に負けてもいいんやけどな、明日（笑い）。負けてもどうってことないやんか。でも、なあ、今日ひとつかったことによって、気持ち的にはすごく楽になるってことやから」

　―6番でいい悩みに。競争してくれれば。
　「そうやなあ。まだ1人に決められんし。なあ、来週過ぎたら、また交流戦でDHとかもあるからな。そのへんで、1人でも調子のいいバッターがいてるほうがいいよ、そらなDHの時にな」

　―できたら、大竹が投げてる間に（点を取りたかった）
　「そうやんな。あの回なあ」

　―広島の森下は良かった。
　「森下は良かった。久しぶりに良かったよなあ。まあでも、最後、9回は来ると思わんかったけどなあ。来たから、逆にな、ひょっとしたらと思ったなあ。9回はきついで」