巨人・原監督 4連勝で44日ぶり勝率5割復帰も「本当の5割は5割じゃないと思っているので」

[ 2023年5月20日 17:38 ]

セ・リーグ   巨人6―2中日 ( 2023年5月20日    東京D )

<巨・中>ファンの歓声に応える原監督(撮影・尾崎 有希)
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 巨人は最下位の中日に快勝し、今季初の4連勝。20勝20敗として最大6あった借金を完済し、開幕6戦目で3勝3敗だった4月6日以来44日ぶりとなる勝率5割に復帰した。順位に変動はなく単独4位のままだが、中日戦の連敗は4で止まっている。

 新助っ人左腕グリフィンが6回6安打2失点と好投し、バッテリーを組んだ大城卓が5回にプロ6年目で初となる満塁弾。2年ぶりの東京ドームでの登板となった中川、オリックスから加入した鈴木康とつないで最後は高梨で締めくくった。

 試合後、原辰徳監督(64)との一問一答は以下の通り。

 ――大城卓の満塁弾。

 「見事なホームランでしたね。2死というなかで見事なバッティングでしたね。今日はそうそうチャンスは多くなかったけど、非常に効果的に得点がとれた」

 ――グリフィンは。

 「最初から飛ばして、スターターとしてローテーションをしっかりと守って、球数的にもしっかり120球近く投げてくれて、今日は点差があったというなかで6回100球ちょっとでしょうか、グッドジョブというとこです」

 ――中川の姿は。

 「前回の神宮のときよりもはるかに落ち着いてできた。これからの励みに、ステップ材料にしてくれると思います」

 ――鈴木康の巨人デビュー登板は。

 「非常に本人もいい日になってくれたんじゃないかなと思います。ジャイアンツの選手としてスタートして、長くいい役割を背負った状態で戦ってもらいたいと思います」

 ――4連勝で勝率5割復帰。

 「5割というのは、本当の5割は5割じゃないと思っているので。まあ3つぐらいプラスになれば、それは5割かなと自分では思っている。そういう感じですね」

 ――明日の松井について。

 「ファームで結果を残した形で明日を迎える。そのことを自分の中で守る部分はない。思い切って攻めた、自分らしい投球をしてくれればと。そこに期待したいですね」

 ――大城卓の今季。

 「やっぱり勝負強いし、コンタクト率という点で非常に高いし、そこに今年はホームランもかなりね。去年もそこそこはね。キャッチャーというポジションをやりながらね。続けていってもらいたいと思いますね」

 ――阿部コーチの現役時代に近づいてきた。

 「まだ早いかもしれないね(笑い)。しかし、相手チームというのは、いい存在ではないと思ってるんではないでしょうか」

 ――コンタクト率はミスショットが少ない?

 「例えばバント、エンドラン、何とかしてゴロを打ってくれという時。そういう部分のコンタクトということですね」

 ――扇の要がしっかり。

 「そうね、まあなんだかんだ、いいときはみんなそうやってね(笑い)。キャッチャー、監督っていうのはそういうもんよ。まあ、これ以上はあんまり言ってもさあ(笑い)。でも本当によくやっていると思いますね」

 ――鈴木康。

 「いいスタートを切ってくれたと思います。新たな、いい心境の中で今日を迎えて投げ切れたと思います」

 ――7回、8回を投げた2人(中川、鈴木康)は今後もそういうポジションを担っていく?

 「まあ、選択肢は広がったというふうに言わせてください」

 ――中川はこの前より落ち着いたと。

 「そうですね、角度が出ていましたね。いいときの(中川)皓太を僕はベンチで見ているので。やっぱりとてもピッチャーって角度が大事だと思うんです。彼は少しスリークオーター気味だけど、横から投げたとしても角度、上から投げたとしても角度。そういう意味ではこの前よりもはるかにいい形だと感じました」

 ――吉川は追い込まれて長打が出ている。

 「尚輝も、だいぶ格好がついていきた。打率も。今までちょっと恥ずかしい打率だったからね。この数試合で一応、胸を張れる打率になってきたのでね、僕たちも僕自身も一番で堂々と送り出せる。そこは続けていってほしいね」

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