DeNA“一触即発”の一戦制し3連勝!関根がハッスル先制&決勝打 3死球受け7回ハマスタ騒然、怒号も

[ 2023年5月20日 17:35 ]

セ・リーグ   DeNA5―3ヤクルト ( 2023年5月20日    横浜 )

<D・ヤ>7回、宮崎の死球を巡り一触即発の両軍(撮影・島崎 忠彦)
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 DeNAが3連勝を決めた。宮崎敏郎内野手(34)1―0の3回に左前適時打を放ち開幕から出場33試合連続出塁を決め、先制打の関根が7回に右翼線を破る勝ち越しの2点適時二塁打放ち接戦を制した。

 同点の7回に、本拠・ハマスタの大声援に背中を押され試合を動かした。先頭の7番・京田が代わったばかりの相手3番手・石山から四球を選び出塁すると、8番・伊藤光がランエンドヒットでセンター前に打球を運ぶと一走・京田を一気に三塁に。代打・オースティンは空振り三振に倒れたが、続く1番・佐野が右膝付近に死球を受け1死満塁に。佐野の状態が心配されたが、治療してすぐに一塁に戻ってきて球場から大きな拍手が起こった。

 1死満塁で打席に立ったのは得点圏打率4割超えで、先制打を放っていた関根。そして、石山が投じた4球目のフォークを捉えると打球は右翼線を抜け、勝ち越しの2点適時二塁打となった。その後、代わった相手4番手の小沢から宮崎が死球を受けると、この日3つ目の死球に歓喜に沸くハマスタが騒然となった。宮崎が声を上げ、二走・関根がマウンドに詰め寄る。

 ハマスタに怒号が飛び交う中、グラウンドには両軍ナインが駆け付け一触即発。しかし、乱闘にはならず退場者も出さずに収まった。8回にも伊藤光の適時打で加点。最後は守護神・山崎が1点を失うもリードを守り抜き、警告試合が宣告された荒れた試合を制し3連勝を飾った。ウェンデルケンが来日初勝利を挙げ、貯金は再び7。最多観客動員記録を更新したハマスタで、ナインが闘志を前面に出して勝利をつかんだ。

 0―0の3回、8番・伊藤光が右飛に倒れた後に9番の投手ガゼルマンが四球を選び出塁。1番・佐野が一ゴロに倒れ、ガゼルマンは二塁に進塁。2死二塁で関根が粘った8球目、相手先発左腕のピーターズが投じた真ん中低めの131キロスライダーをセンター方向にはじき返すと、打球は中堅手・塩見が飛び込んだグラブをはじき先制打となった。

 続いて打席に立った好調の宮崎は、甘く入った初球のツーシームを見逃さなかった。フルスイングすると打球は痛烈な当たりで三遊間を抜け、二走・関根は悠々と生還。宮崎は開幕からの出場試合連続出塁を「33」に伸ばした。

 先発のガゼルマンが初回に36球を投げながらも無失点で切り抜けると、3回にも2死一、三塁のピンチで4番・村上をフルカウントから村上を空振り三振に仕留め粘りの投球を披露。しかし、2点の援護をもらった直後の4回に8番・内山に同点2ランを許しグラブをかんで悔しがった。結局5回で107球を投じ4安打7奪三振2失点で降板。今季4勝目はならなかった。6回は三嶋、7回はウェンデルケン、8回は伊勢がそれぞれ無失点に抑えた。

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