巨人・戸郷「バケモンでしたよ、一級品の投手だなって」とバウアーを語る 志願の完投の理由は?

[ 2023年5月9日 22:13 ]

セ・リーグ   巨人9―2DeNA ( 2023年5月9日    新潟 )

<D・巨>勝利し大城卓(左)と抱き合う戸郷(撮影・島崎忠彦)
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 巨人の戸郷翔征投手(23)が9日のDeNA戦(新潟)に先発し、9回6安打2失点の完投でハーラートップタイの4勝目を挙げた。

 試合後、戸郷は「ある程度、点を取ってくれたので、きょうはちょっと投げさせてくださいと。投げていく中で覚えると思って。投げていく中で状態が上がっていくと思うので、それができてよかったと思う」と今後も見据えた今季最多の143球だったことを明かした。

 初回先頭の佐野にカウント1―1からの3球目の甘く入った直球を右中間席に運ばれる先頭打者アーチ。首位を快走する好調なDeNA打線にいきなり先制点を献上したが、その後はピンチを迎えても冷静に後続を打ち取った。5回には1死一、二塁のピンチを背負ったが、バウアーのスリーバント失敗、佐野を一ゴロに仕留めてピンチを脱する。9回に1点を失ったが、最後まで投げ切った。

 戸郷は「(初回の)あの一発がちょっと悔しいところだけど、次につなげる投球ができたと思う。スライダーも、あまり良くなかった中で、9回を投げられたのはいいことかなと思いますけど、まだ一球一球の質は良くなかったので、そこを次に向けてしっかり調整していけるといいですね」と語った。

 メジャーでサイ・ヤング賞を獲得したバウアーとの投げ合い。2回の打席では左前打を放った。「いや、最高でしたね。安打も打てたし」と喜んだ上で「ばけもんでしたよ。真っ直ぐも速かったですし、スライダーもめっちゃ曲がりましたし、一級品の投手だなって、メジャーの投手はこういうのができないとメジャーで活躍できないんだなと分かったので、それを知ることができて良かったと思う」と振り返った。

 チームの前回の完投は昨年7月12日の阪神戦(甲子園)で戸郷自身が完封して以来、実に87試合ぶりの完投となった。「完投が少ないというのは中継ぎの方に負担がかかるので、きょうはいい休みを与えられたかなと思います」と話す姿には風格が漂っていた。

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