MLB球団幹部26人が大谷のFA契約を予測、最長は13年、年平均最大は81億円、トータルは817億円

[ 2023年5月9日 08:16 ]

エンゼルスの大谷翔平
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 スポーツ専門局「ESPN」電子版がこのほど、MLB球団幹部26人を調査。エンゼルスの大谷翔平投手(28)がこのオフ、フリーエージェントになればどんな契約を得るかを予測してもらったという。

 結果は総額では5億ドル(約675・4億円)以下が6人、5億ドルから5億5000万ドル未満が14人、5億5000万ドルから6億ドル未満が4人、6億ドル以上が2人だった。総額で最も大きかったのは6億500万ドル(約816・8億円)だった。年数は最短が4年で最長が13年。ただし4年と予測した人は、年平均を6000万ドル(約81億円)と最大にした。

 重要なポイントは大谷本人がこの契約で何を優先したいのかだ。トータルの金額なのか、年数なのか、年平均なのか?北米のプロスポーツで保証されたトータルの金額が最大だったのは2019年のマイク・トラウトの12年総額4億3000万ドル。20年、NFLのQBパトリック・マホームズは10年総額4億5000万ドルでサインしたが、この金額は完全に保証されているわけではない。年数で一番長いのはパドレスのフェルナンド・タティスの14年の契約延長で、フリーエージェント選手としてはブライス・ハーパーの13年。年平均ではメッツのマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーの4330万ドルが最高だ。

 通常MLBの大型契約は前例を基に決まっていく。大谷の場合、難しいのは、大谷のような選手は近年誰もいなかったということ。ある幹部は「年俸3500万ドルの選手が2人いるようなもの」と評する。大谷を獲得すれば2つのポジションをエリート選手で埋められて、しかも26人のベンチ枠を一つセーブできる。その上大谷はマーケティング面でも魅力があり、チケット売り上げを増やし、権利、スポンサー料などで、球団に巨額の収益をもたらしてくれる。

 それだけ価値が高いのに、球団幹部は誰一人「3500万ドル×2」で年俸7000万ドルとは予測しなかった。それはケガのリスクも大きいからだ。ある幹部は8年総額4億ドルで、最初の5年は年平均6000万ドル、残りの3年は平均3300万ドル、ただし残りの3年については大谷側にオプションがあるとした。つまりリスクを考慮し最後の3年の年俸が下がるが、もし大谷がその時になっても二刀流で大活躍していれば、再びFA市場に出て、巨額の契約を新たに得ることもできる。実際のところこのオフに結ぶ契約は、基本給も大きいが、エスカレーター条項、べスティングオプション、ボーナス、オプトアウト条項など、いろいろと含まれるのだろう。

 仮に年数でタティスに並び、年平均でシャーザーの4330万ドルに並べば、総額は6億620万ドル。今回の幹部たちの予測でトータル金額最大だったものに近くなるとESPNの記者は結んでいる。

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