寝坊ではありません!ソフトB大関 予定便欠航で練習遅刻も“熊本場所”日本ハム戦へ万全

[ 2023年5月9日 05:00 ]

キャッチボールで調整する大関(撮影・岡田 丈靖)
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 パ・リーグ2位のソフトバンクは9日に日本ハム(リブワーク藤崎台)と対戦する。3連勝と相性がいい熊本開催で先発を託されたのは大関友久投手(25)。前日に搭乗予定だった航空機が欠航したため、8日に移動してペイペイドームで調整した。今季は好投が報われない試合もあり、勝てば3月31日のロッテとの開幕戦以来の白星。移動トラブルを乗り越え、今季2勝目がかかるマウンドに臨む。

 投手練習が始まってから約1時間がたった頃、大関はペイペイドームに姿を現した。チームメートから「遅刻やぞ」や「罰金や!」と声が飛ぶ中、練習を開始。左腕は「寝坊したわけじゃないですよ…」と苦笑いを浮かべるしかなかった。

 とんだアクシデントだった。前日7日に搭乗予定だった羽田―福岡の便が、使用する飛行機の到着遅れのために欠航。ゴールデンウイーク最終日で代替便を確保できず、羽田空港周辺のホテルに泊まるはめになった。

 7日はロッテ戦(ZOZOマリン)が天候不良で中止となり、多くの選手は便を早めて福岡に戻り、難を逃れていた。大関はZOZOマリンでのブルペン投球やトレーニングなどで移動便を早めることができず、この日は午前7時頃に起きて移動し、福岡空港からドームに直行して練習に参加。練習の虫だから出くわした思わぬ災難だったが、「そんな気にしてないです。今日が試合だったら気にすると思うけど、1日あるんで」ときょう9日の先発へ向けて気持ちを切り替えた。

 舞台はリブワーク藤崎台。4年ぶりの熊本開催となる。チームは最近10年間で5勝1敗と大きく勝ち越し、現在3連勝中だ。4月8日の西武戦(サンマリン宮崎)で登板している大関は今季2度目の地方球場での登板となる。その西武戦は黒星こそ付いたものの、8回1/3を投げて5安打1失点と力投。“地方巡業”では昨年7月5日の楽天戦(弘前)で白星を挙げた。「初めての球場なのでしっかり準備して、雰囲気も違うと思うので楽しめたら」と“熊本場所”へ気持ちを高めた。

 今季は5試合に登板し、現在3連敗中で3月31日のロッテとの開幕戦以来、白星から遠ざかっている。先発した試合で零敗2度と援護に恵まず、防御率は1・97と安定した投球を見せている。「勝敗は気にし過ぎないように。状態はいいので問題ない」。移動のドタバタで悪い運は全て出し切った。トラブルをうっちゃって今季2勝目をつかむ。(森 寛一)

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