DeNA・入江 「紳士」に向き合う春コーデ「出会いが一番大切」

[ 2023年5月9日 05:30 ]

紳士な印象を与えるコンセプトの入江(撮影・沢田 明徳)
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 おしゃれで流行に敏感なプロ野球選手を取り上げる企画「NPB MEN’S CLUB」。「春夏コレクション」の今回はDeNAの入江大生投手(24)だ。2年目の昨季に救援で自己最多57試合に登板してチームの2位躍進に貢献した右腕が持ち前の明るさを前面に出し、横浜公園でファッションへのこだわりを語り尽くした。 (取材・大木 穂高)

 ――まずは今回の着こなしのこだわりを。

 「春は出会いの季節。初対面の方に第一印象で“この人、チャラそうだな”と思われたくない。紳士な印象を与えるコンセプト。落ち着いた色合いの中で、シャツは白。春にふさわしく、です」

 ――学生時代からその考え?

 「学生時代から出会いが一番大切と考えています。別れも大切ですけど…。そして足は涼しめ。あとは襟付きをダブルで着ることで紳士さを増す」

 ――ブランドは?

 「上から下までZARA(※1)で。プライベートで銀座に寄ることがあって、そこで購入しました」

 ――ZARAが好き?

 「はい。買う時は、パッと店に入って“これとこれが合いそう”とかで購入する。すぐ買えちゃう感じ。だから全然、時間がかからないです」

 ――サングラスもしている。

 「これはミスタージェントルマン(※2)です。普段はたまに(サングラスを)かけますね。運転中とか。靴はスエードの素材が多いです」

 ――ラフな服装では、どういった格好を?

 「普段着はボーラー(※3)のジャージーとか、バランススタイルですかね」

 ――ファッションの知識などをアップデートしたりするか?

 「全くないですね。これを機に、ファッションについてさらに学んでいきます。これからは、身も心もベイ色に染めます!」

 ――作新学院の同僚で、同学年の西武・今井投手(1月6日付)が“心も体も獅子色に染める”と言っていた。

 「いや、まあ…。僕も色合いは(DeNAカラーに近い)ディープブルーなので」

 ――服が多そうだが、整理しているのか?

 「実は1、2回着たらあげてしまうんです。友達とか、きょうだいとか。弟が2人いるので」

 ――プロになって初めて購入した高価な服は?

 「ダウンジャケットが欲しくて、モンクレール(※4)のダウンを初めての給料で買いました。自分へのご褒美です。支払い時は震えたっす。ウン十万円のダウンなので」

 ――今でも大切に着ている?

 「実は、なくしました…」

 ――えっ?震えてまで購入したダウンだったのでは…。

 「マジでないです…。地元の栃木に帰省して遊んでいる時に、どこかに置いてきたんだと思います…」

 ※1 スペイン発のファストファッションブランド。96の国と地域で2200店以上を展開する世界的流通王手・インディテックス・グループが運営する。商品のサイクルが早いため、最新のトレンドをいち早く取り入れられるのが強み。

 ※2 実家が眼鏡店を営む高根俊之氏が12年に立ち上げたアイウエアブランド。小さなパーツやメッキ加工の細部にまでこだわり、眼鏡生産地で有名な福井県鯖江市の工場で製造する。俳優・佐藤健、岡田准一ら芸能人にも愛用者が多い。

 ※3 13年にオランダのプロサッカー選手らが設立。サッカーとファッションの融合をコンセプトとし、大人のためのスポーツカジュアルを提案する。元スペイン代表のフェルナンド・トーレス氏がブランドイメージを務め、ブラジル代表・ネイマールらも愛用。

 ※4 フランス生まれのハイブランドで、創立当初は登山用品店としてスタート。1954年に世界各国の登山隊がダウンジャケットを採用し、飛躍のきっかけとなった。日本では俳優・木村拓哉がCMで着用したのをきっかけに人気となり、現在はダウンジャケットの代名詞的存在。

 ◇入江 大生(いりえ・たいせい)1998年(平10)8月26日生まれ、栃木県出身の24歳。作新学院では3年夏は今井(西武)の控え。一塁手で3戦連続弾を放ち優勝に貢献。明大では4年秋に自己最多3勝。20年ドラフト1位で入団し、昨季自己最多57試合で5勝1敗、防御率3.00、10ホールドをマーク。自称「2000のギャグを持つ男」。1メートル87、87キロ。右投げ右打ち。

 【ほのかCheck】上下ともネービーのアウターで統一感があり、シンプルながらも好印象のコーデです。そして、凄く良いと思うのがサングラス!こちらはブラウン系のカラーで、シューズと合わせていますね。本当に色の使い方が上手。分かってるな~という感じです。さらに、サングラスを外すと印象がガラリ一変。めちゃくちゃ可愛い感じになって、違う人みたいに見えます。このギャップ、女の子に受けるんじゃないかな?全体的に清潔感にあふれていながら、細部までこだわりも感じられるのが凄くおしゃれ。ぜひ初めてのデートで着てきてほしいコーデです。(CanCam専属モデル)

 ≪防御率も1.74と安定 優勝のピースに≫入江は今季ここまでセットアッパーとして11試合に登板。6ホールドをマークするなど防御率も1.74と安定しており「まずは優勝のピースとなること。50試合以上で防御率3.00以下、負けはゼロで」と目標を掲げる。

 明大から20年ドラフト1位で入団。即戦力の期待を背負った21年に先発でわずか4試合の登板(4敗)に終わり、8月には右肘のクリーニング手術を受けた。それでも故障明けだった昨季に救援で57試合に登板し、5勝1敗、防御率3.00と飛躍。真価が問われる3年目への思いは強い。

 心には不本意な1年目の悔しさが刻まれている。「周囲にも“良くなった”と言ってくれる人もいるけど、自分には1年目に全然投げられなかった思いがある。“まだこんなものじゃないぞ”というのを見せたい」。反骨心を白球に込め、チームの勝利に貢献する。

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