虎の村神様打たれた…セ記録「開幕から31回連続無失点」に並ぶも、サンタナに一発浴び新記録ならず

[ 2023年5月9日 19:58 ]

セ・リーグ   阪神―ヤクルト ( 2023年5月9日    甲子園 )

7回無死、サンタナに先制の本塁打を浴びた村上(撮影・平嶋 理子)
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 阪神・村上頌樹投手(24)が、9日のヤクルト戦に先発し、6回まで無失点に抑え、開幕から続いていた連続無失点記録は31回に到達した。だが、7回先頭のサンタナに左中間への先制ソロ弾を浴びて、新記録達成とはならなかった。

 セの開幕からの連続イニング無失点記録は球団記録でもある63年中井悦雄(神)の31イニング。この試合まで25回連続無失点中だった村上は、大先輩に肩を並べたことになる。プロ野球記録は1リーグ時代の39年高橋敏(阪急)がマークした38回1/3だった。

 村上はこの日も安定感ある投球を見せた。2回には先頭の村上、サンタナと連打を浴び、無死一、二塁のピンチを招くが、後続を打ち取り無失点。3回に中野-木浪の二遊間が見事に併殺を完成させると、5回には右翼ミエセスのスライディングキャッチ、さらに二塁・中野が右前に抜けようかという打球を阻止するなどバックも好守でも盛り立てた。

 1番・塩見から始まるヤクルト好打順の6回も、最後は村上を外角低めの直球で見逃し三振に抑えて、ついに連続無失点は31回まで伸ばしたが、7回に一発を浴びて記録は「31回」で止まった。

 【村上の今季成績】
4月1日DeNA戦(中継ぎ) 1回1安打無失点(1三振0四球)
4月12日巨人戦 7回無安打無失点(5三振0四球)
4月22日中日戦 9回2安打無失点(10三振0四球)
4月29日ヤクルト戦 8回2安打無失点(7三振1四球)

 ▽中井悦雄の開幕31イニング連続無失点 1943年生まれ、大阪府出身の中井悦雄は関大を中退して63年に阪神入団。デビュー戦は同年の9月7日、巨人戦の救援。9回の1イニングを無失点だった。続く18日の大洋戦で1点を追う8回から2イニングを無失点。サヨナラ勝ちでプロ初勝利を飾ると、連投の翌19日、プロ初先発の大洋戦から24日国鉄戦、29日の中日戦までは3試合連続完封(27イニング)の快投。10月17日の広島戦2回、藤井弘にソロを打たれるまで、開幕(デビュー)から31イニング連続無失点のセ・リーグ新記録を樹立した。

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