登場曲は「がむしゃらに」 守備に定評のソフトB伊藤、二塁定位置「奪ったろうかな、という思い」

[ 2023年5月9日 08:00 ]

守備に定評があるソフトバンク・伊藤
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 毎週火曜日にソフトバンクのファーム情報をお届けする筑後鷹の第27回は4年目の伊藤大将内野手(21)だ。定評ある守備に加えて今季は打撃面も開眼中。登場曲の関ジャニ∞「がむしゃら行進曲」のように、“がむしゃら”に突き進む。育成選手の連載は最終回、14位の盛島稜大捕手(18、興南)だ。

 今年にかける思いを表すような登場曲で伊藤はタマスタ筑後の打席に立つ。ドラマの主題歌にもなった関ジャニ∞の「がむしゃら行進曲」。アップテンポなナンバーだ。特に「がむしゃらラララ進もう 答えはその先に」「みつからない事もあるさ それでも『一歩』先へ」という歌詞が気に入っている。 

 「4年目ですし、育成ですし、ただ、がむしゃらにということで。結構いい感じで入れています」

 大阪府出身。八戸学院光星では3季連続で甲子園に出場した。育成で入団し、守備力に定評があったが、4年目の今季は非公式戦で打率・364と打撃でも猛アピール。二遊間にケガ人が出たチーム事情も味方に2軍に昇格すると、2日の阪神戦では9番二塁でスタメン。1点を追う4回にはあと一歩で本塁打となる左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。

 昨秋からコンパクトに振ることを意識してきた成果だ。前に突っ込む癖があったが、「体の中でターンするイメージ」を練習から染みこませてきた。「自分のポイントも合ってきたので、だいぶん当たるようになってきた」とうなずく。小久保2軍監督も「スイングが小さくなりました。体の近いところで振れるようになってきた」と成長を感じている。

 安定感ある守備は2軍でここまで無失策。意識することはシンプルで「カッコつけずに。取れるアウトをしっかり取る」だ。ファインプレーはいらない。基本に忠実に取り組む。ノックではラスト1球でミスをするとやり直しになるなど、練習からプレッシャーをかけながら汗を流している。本多2軍内野守備走塁コーチは「何といっても守備の動き。大いにゲッツーを取れるところは取れる」と評価する。

 三森が2軍で再調整になった際は3軍に落ちるなど、「まだまだ差がある」と感じている。一方、チーム事情的には伊藤に追い風が吹いている。「今はケガ人も出て失礼かもしれないですけど、大チャンスなので、このまま一気にレギュラーを奪ったろうかな、という気持ちでずっといます」と関西弁で意欲を燃やした。(杉浦 友樹)

 ◇伊藤 大将(いとう・だいすけ) 2001年(平13)7月27日生まれ、大阪府出身の21歳。八戸学院光星では2年夏から3季連続甲子園に出場。19年の育成ドラフト3位で入団。昨年は2軍で31試合に出場し、打率・222。背番号は128。1メートル79、78キロ。右投げ、右打ち。

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