ブルージェイズ・雄星 大谷超え日本人トップ開幕5連勝!日米通算99勝目

[ 2023年5月9日 02:30 ]

インターリーグ   ブルージェイズ10-1パイレーツ ( 2023年5月7日    ピッツバーグ )

パイレーツ戦に先発し5勝目を挙げたブルージェイズの菊池(AP)
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 左腕を振り、プレートを蹴った左足は大きく前に振り上げられた。マウンドであふれる躍動感。ブルージェイズ・菊池が6回1/3を投げ4安打無失点で、5勝目を挙げた。日本投手では14年のヤンキース・田中将(現楽天)以来の開幕から無傷の5連勝。「メジャーに来てから一番いい形で投げられている」と日米通算99勝目に胸を張った。

 逆境を乗り越えた。雨で試合開始が約1時間30分遅れた。その間は「寝ていました」と笑顔で明かしたが、前回登板後に風邪をひき、3日間スムージーしか飲めず体重は4キロ減少している中での登板だった。さらに、4回1死からは4番サンタナの打球速度103・5マイル(約166・5キロ)の強烈なゴロが左腕に当たるアクシデント。それでも続投を志願し、ナ・リーグ中地区首位のパイレーツ打線を封じた。最速96・6マイル(約155・4キロ)の直球には力があり、奪った3三振は全て直球。「直球をストライクゾーンに投げ、攻めていけたのは大きかった」と振り返った。

 敵地PNCパークには苦い思い出がある。救援に配置転換となった昨年9月、2番手で登板し4安打と打ち込まれた。「ここで中継ぎとして投げて悔しい思いをした。去年悔しかった分、今年はしっかりやろう」と雪辱した。球宴に初選出された21年の7勝が自己最多。花巻東の3学年後輩、エンゼルス・大谷の4勝を超え日本投手トップの5勝は、リーグ2位タイだ。

 「直球で押せているのがいいんじゃないか。今までの経験、積み上げたものが少しずつ形になっている」。ヒゲを伸ばしたワイルドな風貌で、連勝街道を突き進む。

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