阪神 7回1失点の村神様を敗戦投手に…打線が沈黙、今季2度目の零敗 喜べぬリーグタイ記録に

[ 2023年5月9日 20:53 ]

セ・リーグ   阪神0-1ヤクルト ( 2023年5月9日    甲子園 )

7回を終えベンチに戻り、悔しそうな表情を見せる村上(中央) (撮影・須田 麻祐子)
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 阪神・村上頌樹投手(24)が9日のヤクルト戦に先発し、7回5安打1失点で降板した。103球の熱投だったが、打線の援護なく、今季初の敗戦投手となった。

 村上は6回まで無失点に抑え、開幕からの連続無失点記録は31回に到達したが、7回先頭のサンタナに左中間への先制ソロ弾を浴びて、新記録達成とはならなかった。

 セの開幕からの連続イニング無失点記録は球団記録でもある63年中井悦雄(神)の31イニング。プロ野球記録は1リーグ時代の39年高橋敏(阪急)がマークした38回1/3だった。

 この日も安定感ある投球を見せた。2回には先頭の村上、サンタナと連打を浴び、無死一、二塁のピンチを招くが、後続を打ち取り無失点。バックも好守で盛り立て、3回には中野-木浪の二遊間が見事に併殺を完成。5回には右翼ミエセスのスライディングキャッチ、さらに二塁・中野が右前に抜けようかという打球を阻止するなど盛り立てた。

 だが、ヤクルト先発の吉村を攻めあぐね、打線は無得点。6回に2死満塁の好機をつくるが佐藤輝が空振り三振に倒れると、7回に村上が先制弾を許した。

 その後も打線が得点できず。8回の2死二塁で大山が空振り三振。9回も無死二塁と同点機をつくったが、得点を奪えず、今季2度目の零敗を喫し、連勝は3でストップした。

 【村上の今季成績】
4月1日DeNA戦(中継ぎ) 1回1安打無失点(1三振0四球)
4月12日巨人戦 7回無安打無失点(5三振0四球)
4月22日中日戦 9回2安打無失点(10三振0四球)
4月29日ヤクルト戦 8回2安打無失点(7三振1四球)

 ▽中井悦雄の開幕31イニング連続無失点 1943年生まれ、大阪府出身の中井悦雄は関大を中退して63年に阪神入団。デビュー戦は同年の9月7日、巨人戦の救援。9回の1イニングを無失点だった。続く18日の大洋戦で1点を追う8回から2イニングを無失点。サヨナラ勝ちでプロ初勝利を飾ると、連投の翌19日、プロ初先発の大洋戦から24日国鉄戦、29日の中日戦までは3試合連続完封(27イニング)の快投。10月17日の広島戦2回、藤井弘にソロを打たれるまで、開幕(デビュー)から31イニング連続無失点のセ・リーグ新記録を樹立した。

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