トヨタ自動車・八木　JABAベーブルース杯で2本塁打　好調な打撃と巧みな走塁で東海2次予選に挑む

トヨタ自動車の八木
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　社会人野球のトヨタ自動車・八木健太郎外野手が、5月25日から開幕する第94回都市対抗野球東海2次予選を前に状態を上げてきた。JABAベーブルース杯では、JABA大会での公式戦初本塁打を含む2本塁打をマーク。昨秋の日本選手権でも勝負強い打撃で優勝に貢献した28歳が、進化を続けている。

　「ホームランバッターではありませんが、チームとして長打力を高める取り組みをしてきました。しっかりコンタクトできた結果として、本塁打につながったと思います」

　2大大会優勝を目指す今季。得点力をアップさせるべく、チーム全体が150キロの打撃マシンでスイングを積み重ねてきた。スイングスピードがアップしてきたことで、5月2日の伏木海陸運送戦で左越え本塁打。同3日のジェイプロジェクト戦でも左翼席へ放り込み、2試合連続でアーチをかけた。

　とはいえ、自らの果たすべき役割は十分に理解している。八木にとっての大きな武器は走塁。50メートル走5秒台の俊足もさることながら、相手守備の隙をつくとっさの判断力や、投手のクセ、バッテリーの配球をたたき込んだ上での盗塁も社会人球界随一の高い技術を誇る。

　「足を生かすためには粘って出塁することがもっとも大切で、その上で新しいことにもチャレンジしていく。しっかり低いライナーを打ち返せるよう、練習に励んでいます」

　昨秋は7番を任されたが、ベーブルース杯では3試合とも1番を務めた。どの打順になったとしても、自慢の足と成長著しいバットで勝利を呼び込む。