DeNA・関根 延長10回にヘッスラ連発のち…初サヨナラ打 ハマスタ9連勝で堅首

[ 2023年4月28日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA7-6ヤクルト ( 2023年4月27日    横浜 )

<D・ヤ>延長10回、サヨナラ打を放った関根(撮影・島崎 忠彦)
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 試合後。DeNAのロッカールームに爆音でレゲエのリズムが響いた。「湘南乃風」が、急きょ“ミニライブ”を敢行。ナインは踊り、歌い、今季初のサヨナラ勝利を祝った。

 延長10回。劇的勝利への風を起こす。大田、桑原がともに一塁にヘッドスライディングで内野安打をもぎ取り、2死一、二塁で打席に関根が立った。直前で相手は守護神の田口に交代したため、投球練習の間に「トイレで一回、スッキリした」。リフレッシュ効果もあり、2球目の直球を強振すると打球は前進守備の右翼を越えた。プロ10年目で初のサヨナラ打。お立ち台では「皆さんの声が自分に届いていた。喜んでくれて幸せ」と笑った。

 この日、試合後に湘南乃風がグラウンドでライブを行う予定だった。リーダーの「RED RICE」は始球式にも登場し雰囲気を盛り上げた。開催条件は午後9時40分以前の試合終了。試合開始も普段の同6時ではなく同5時45分だったが、4時間11分の死闘が終了したのは同9時56分だった。ライブを楽しみにしていたナインにサプライズの“ロッカーライブ”。昨季にリーグ連覇を果たした相手に19年以来4年ぶりの4連勝で横浜スタジアムの連勝も9に伸ばしたチームに、最高のプレゼントが届いた。

 5試合連続安打で打率・377とした関根は「まだもっと何か上があるはず」と浮かれる様子はない。親が「空気が人にとって必要なように、周りから必要とされる存在となるように」と願って「大気」と名付けられた男は今や打線に不可欠な存在。開幕20試合を終え13勝7敗で首位。プロ10年目の27歳が、新風を吹き込んでいる。

 ▼DeNA・三浦監督(チーム一丸でヤクルトにサヨナラ勝利)出る選手も出ない選手も常に準備している。

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2023年4月28日のニュース