決勝で人生初のサイクル安打!有明を九州王者に押し上げた4番・小林「歴史を変えられて良かった」

[ 2023年4月28日 04:00 ]

高校野球春季九州大会決勝   有明16-3大分舞鶴 ( 2023年4月27日    リブワーク藤崎台 )

<有明・大分舞鶴>サイクル安打を達成した小林
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 決勝が行われ、有明(熊本)が大分舞鶴に16―3で勝利し、初の頂点に立った。毎回の20安打と打線が爆発。4番の小林陽内野手(3年)がサイクル安打を達成するなど4安打8打点と打線を引っ張った。

 決勝の大舞台で人生初というサイクル安打を達成。有明の小林陽は試合後にチームメートに言われて初めて気がついた。8打点で初優勝に貢献し、「有明高校の歴史を変えられて良かった」と胸を張った。

 3回は内野ゴロの間に打点を挙げた。5回1死から三塁への内野安打で出塁すると、2点リードの6回1死二、三塁で左越えに2点二塁打。7回は1死満塁から右中間への3点三塁打でこの回は打者11人で7点。8回は2死三塁からスライダーを捉えて左越えに2ラン。「めっちゃうれしかった」と右腕を突き上げて喜んだ。

 チームの分岐点は昨秋の県大会の初戦敗退だ。ムードの悪さを感じた山下登阿主将と、3年生16人は1対1で面談。長い選手は2時間ほど、お互いの本音をぶつけ合った。小林は「主将が自分で背負い込んでいると思ったので、みんなに任せていいよ」と思いを伝えた。これで雰囲気が良くなり、県大会もノーシードから一気に九州王者まで上り詰めた。

 決勝では6盗塁と足を絡まさせた攻撃も光った。初の甲子園がかかる夏に向け「チャンスで打てる4番に」という小林が引っ張っていく。(杉浦 友樹)

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2023年4月28日のニュース