ロッテ朗希は7回3失点で開幕4連勝はお預け 日本人最速165キロを4球計測の衝撃 打球直撃にも負けず

[ 2023年4月28日 20:12 ]

パ・リーグ   ロッテ―オリックス ( 2023年4月28日    京セラD )

<オ・ロ>7回2死一、二塁、杉本を三振に仕留め、雄叫びをあげる佐々木朗(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 ロッテ・佐々木朗希投手(21)が28日のオリックス戦(京セラドーム)に先発した。公式戦では自己最速で日本選手最速タイとなる165キロを4球もマークするなど大きな衝撃を残したが、7回8安打3失点で降板して勝敗はつかず。開幕4連勝はお預けとなった。

 3―3で迎えた5回1死一塁の場面だった。杉本に対する初球の外角直球はファウルとなったが、この1球が165キロを計測。しかもセットポジションからクイックで投げた1球、この試合72球目で出た球速に、球場からも大きなどよめきと歓声が起こった。6回には2死無走者から茶野の初球、85球目も165キロが計測された。そして7回の中川に投じた97球目も165キロ。さらに森に死球を与えた103球目も165キロと、日本人最速165キロを4球もマークした。

 日本選手最速は165キロで日本ハム時代の大谷翔平が2016年10月16日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルS第5戦ソフトバンク戦(札幌ドーム)、佐々木朗希自身が3月4日の侍ジャパン壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)で計測していたが、佐々木朗にとって、公式戦では164キロが最高だった。日本球界最速はビエイラ(巨人)が2021年8月13日の中日戦(東京ドーム)でマークした166キロで、佐々木朗はあと1キロに迫った。

 佐々木朗は、初回に森にフォークボールを右翼線へはじき返される二塁打で先制点を許し、開幕からの連続イニング無失点は20で止まった。4回1死満塁では、茶野の打球が左足首付近にあたる投手強襲安打となって2点目を失った。マウンドに選手が集まったが、そのまま続投。続く紅林に右犠飛で3点目を失ったが、その後は粘った。7回2死一、二塁のピンチも杉本をフォークボールで空振り三振に斬った。結局、今季最多の106球を投げ、8三振を奪った。

 打線も3点を追う5回に藤原の適時二塁打、藤岡の左前適時打で同点。佐々木朗を援護したが勝ち越せず、佐々木朗の開幕4連勝はお預けとなった。

 【プロ野球球速上位】
(1)166キロ ビエイラ(巨人)21年
(2)165キロ 佐々木朗希(ロッテ)23年
(2)165キロ 大谷翔平(日本ハム)16年
(2)165キロ コルニエル(広島)21年
(5)164キロ 千賀滉大(ソフトバンク)22年
(6)163キロ スアレス(阪神)21年
(6)163キロ エスコバー(DeNA)21年
(6)163キロ ゲレーロ(ロッテ)22年
※各投手の最速のみで初計測時。大谷はCS、佐々木は23年WBCでも165キロを計測

続きを表示

この記事のフォト

2023年4月28日のニュース