プロ野球界から転身する難しさ語る 元ヤクルト鎌田氏「0なので」元オリ東明氏「一つのハードルが履歴書」

[ 2023年4月28日 22:45 ]

ヤクルト時代の鎌田祐哉氏(左)とオリックス時代の東明大大貴氏
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 ヤクルトなどで活躍した鎌田祐哉氏(44)と元オリックスの東明大貴氏(33)が28日更新のYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演。戦力外通告を受けて、プロ野球界から転身する難しさを振り返った。

 鎌田氏は00年にヤクルトからドラフト2位指名を受けてプロ野球界へ。10年に楽天へトレード移籍し、11年に戦力外通告を受けた。12年から台湾リーグに渡り、16勝を挙げて最多勝に輝くも戦力外通告を受けて退団し、引退を決意した。引退後は「就活しなきゃなと。OB訪問だったり、ハローワークだったり行ってみたり、いろいろしたけど難しいなっていう感じ」と転身の難しさを実感した。

 「縁かなと思って」と、知人の紹介で現在も務めている不動産会社に就職。「やるしかないと思って。戸惑いよりはやらなきゃという気持ちが大きかった」と前向きに仕事へ向き合った。それでも「0なので。たくさん覚えることがあるのと、流れだったり仕組みだったりというのも0」と、不動産に関しての知識がないため「専門知識を身につけるってところが一番難しかった。時間かかりました」と振り返った。

 20年にオリックスから戦力外通告を受けた東明氏は22年から鎌田氏と同じ不動産会社に就職。経緯については「1年間はゆっくりしたい気持ちがあった」としつつ「いろんな求人サイトを使ったり」と就職先を模索。その中で「元プロ野球選手が…」と書かれていたのが鎌田氏が就職していた不動産会社だった。

 「やっぱり就職する時って、一つのハードルが履歴書。元プロ野球選手のあるあるかわからないですけど、履歴書を送るのもちょっとためらっちゃう」と越えなければいけない壁のようなものがあるとした。

 「それを打破していろんなとこ送って、面接にも行って、いろんなところ受けた」という。不動産会社での面接で鎌田と初対面して話しをした。東明氏は「いろいろ考えたんですけど、自分と同じ境遇の人がいる方がいいかなと思った。0から行くよりも同じ境遇の人がいたら、なんとなくわかってくれるっていうのもあったので」と、就職した決め手を明かした。

 就職後は鎌田氏と同じく「わからないことがわからない。何がわからないのっていう状況。0なので」と戸惑った。それでも「きっちり教えていただいて。一つずつ解消しながらちょっとずつやっている」と語った。

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2023年4月28日のニュース