ロッテ朗希 “違和感”の中で日本人最速165キロ連発「球速の上も下もバラバラ…正確ではないと思う」

[ 2023年4月28日 23:14 ]

パ・リーグ   ロッテ4―3オリックス ( 2023年4月28日    京セラD )

<オ・ロ>7回2死一、二塁、杉本を三振に仕留め、雄叫びをあげる佐々木朗(撮影・平嶋 理子)
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 ロッテは28日にオリックスと敵地の京セラドームで対戦し、延長10回の末、4―3でオリックスを振り切った。先発した佐々木朗希投手(21)は公式戦では自己最速で日本選手最速タイとなる165キロを4球もマークしたが、7回8安打3失点で降板。勝ち負けはつかず、開幕4連勝はお預けとなったが、朗希の快投にチームが応え、首位を守った。

 試合後、佐々木朗は「チームが勝って良かったですし、いつもだったら5回、6回で降りるところを7回までいけて、そこは今日に関しては良かったと思います」と語った。「オープン戦も含めて初めてビジターだったので。マウンドの特徴の違いだったり、そういったものがあるので。そこは球場に合わせて適応していかなければいかないので。そこを今年初めてでしたし、もちろん最初からうまくいくわけじゃない。試合の中で修正して、最後いい形で終われてそこは次につながるかなと思います」と前を向いた。

 3―3で迎えた5回1死一塁の場面だった。佐々木朗が杉本に対して投じた初球の外角直球はファウルとなったが、この1球が165キロを計測。しかもセットポジションからクイックで投げた1球、この試合72球目で出た球速に、球場からも大きなどよめきと歓声が起こった。6回には2死無走者から茶野の初球、85球目も165キロを計測。そして7回の中川に投じた97球目も165キロ。さらに森に死球を与えた103球目も165キロと、日本人最速165キロを1試合で4球もマークした。

 165キロは日本ハム時代の大谷翔平が2016年10月16日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルS第5戦ソフトバンク戦(札幌ドーム)、佐々木朗希自身が3月4日の侍ジャパン壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)で計測していたが、佐々木朗にとって、公式戦ではここまで164キロが最高だった。日本球界最速はビエイラ(巨人)が2021年8月13日の中日戦(東京ドーム)でマークした166キロで、佐々木朗はあと1キロに迫った。

 「同点にしてもらったので、勝ち越しを許さないように気持ちを入れて投げました。(球速は)球速の上も下もバラバラなので、そこら辺はあまりこう、正確ではないと思うので。バッターの反応だったりそういったところを大事にして投げました」とし、大谷と球速で並んだことには「特にないです」と語った。球速の数字以上に、相手打者を圧倒する直球を投げ込む。そんな強い決意のにじむ反応だった。

 【プロ野球球速上位】
(1)166キロ ビエイラ(巨人)21年
(2)165キロ 佐々木朗希(ロッテ)23年
(2)165キロ 大谷翔平(日本ハム)16年
(2)165キロ コルニエル(広島)21年
(5)164キロ 千賀滉大(ソフトバンク)22年
(6)163キロ スアレス(阪神)21年
(6)163キロ エスコバー(DeNA)21年
(6)163キロ ゲレーロ(ロッテ)22年
※各投手の最速のみで初計測時。大谷はCS、佐々木は23年WBCでも165キロを計測

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