元パイレーツのディック・グロート氏が死去 92歳 MLB&NBAの二刀流13人の1人

[ 2023年4月28日 11:18 ]

グロート氏の追悼セレモニーが営まれたパイレーツの本拠地PNCパーク(AP)
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 大リーグとNBAの両方で出場歴がある13人の1人、ディック・グロート氏が27日、ペンシルベニア州ピッツバーグ市内の病院で死去。その1週間前に心臓発作を起こしており92歳だった。

 同氏はデューク大(ノースカロライナ州)でバスケットボールのガード、野球では遊撃手として活躍。米大学野球界とバスケ界で両方とも殿堂入りしている唯一の選手となった。

 すでに大リーグのパイレーツでプレーしていた1952年のNBAドラフトでは当時インディアナ州フォートウェインを本拠にしていたピストンズ(現在はミシガン州デトロイト)に指名され、このシーズンに26試合に出場して11・9得点、3・3リバウンド、2・7アシストをマーク。53年に陸軍に従軍して2年間の兵役を終えたあとはパイレーツだけに復帰した。

 60年には首位打者とMVPに輝き、さらにワールドシリーズ制覇にも貢献した。カージナルス時代の64年にもワールドシリーズで優勝し、球宴選出は8回。大リーグでは4球団に在籍して通算1929試合に出場して2138安打を記録し、打率・286という成績だった。

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