ロッテ藤原「一緒の人間じゃないのかなというくらいすごい」 朗希の日本選手最速165キロ連発に

[ 2023年4月28日 21:36 ]

パ・リーグ   ロッテ4―3オリックス ( 2023年4月28日    京セラD )

<オ・ロ>10回1死満塁から山口の犠飛で勝ち越しのホームを踏んだ藤原を迎える佐々木朗(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 ロッテは28日にオリックスと敵地の京セラドームで対戦し、延長10回の末、4―3でオリックスを振り切った。先発した佐々木朗希投手(21)は公式戦では自己最速で日本選手最速タイとなる165キロを4球もマークしたが、7回8安打3失点で降板。勝ち負けはつかず、開幕4連勝はお預けとなったが、朗希の快投にチームが応え、首位を守った。

 延長10回1死満塁。山口の打球は右翼へ上がった。三塁走者の藤原がスタートを切り、先にスライディングで本塁を陥れると、ベンチで見守っていた佐々木朗は拳を振り上げた。

 藤原は3点を追う5回にも追撃に2点二塁打。延長10回には、10球粘って四球を選び、1死満塁から山口の右翼への浅い飛球で、三塁走者として好スタートで本塁へ生還し、勝利を呼び込んだ。

 ヒーローインタビューで藤原は「(5回の2点二塁打は)朗希が頑張ってくれていたので、何とか点を取れるようにという気持ちで打席に入った。(10回は)何とかフォアボールをとるという意識で打席に入っていたので、そのような形になって良かった。浅いフライでもしっかり還ることができたので、いい走塁ができた」と語った。佐々木朗の165キロ連発を問われると「結構、連発していたので、すごいなあというか、一緒の人間じゃないのかなというくらいのすごい人なので。きょうは点を取られてしまいましたけど、いつも助けてもらっているので、きょうは援護できてよかった」と語った。

 佐々木朗は3―3で迎えた5回1死一塁、杉本に対して投じた初球の外角直球はファウルとなったが、この1球が165キロを計測。しかもセットポジションからクイックで投げた1球、この試合72球目で出た球速に、球場からも大きなどよめきと歓声が起こった。6回には2死無走者から茶野の初球、85球目も165キロを計測。そして7回の中川に投じた97球目も165キロ。さらに森に死球を与えた103球目も165キロと、日本人最速165キロを1試合で4球もマークした。

 日本選手最速は165キロで日本ハム時代の大谷翔平が2016年10月16日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルS第5戦ソフトバンク戦(札幌ドーム)、佐々木朗希自身が3月4日の侍ジャパン壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)で計測していたが、佐々木朗にとって、公式戦では164キロが最高だった。日本球界最速はビエイラ(巨人)が2021年8月13日の中日戦(東京ドーム)でマークした166キロで、佐々木朗はあと1キロに迫った。

 佐々木朗に白星はつかなかったが、大きなインパクトを与え続ける21歳に、1学年上の22歳の藤原も驚きを持って話していた。

 【プロ野球球速上位】
(1)166キロ ビエイラ(巨人)21年
(2)165キロ 佐々木朗希(ロッテ)23年
(2)165キロ 大谷翔平(日本ハム)16年
(2)165キロ コルニエル(広島)21年
(5)164キロ 千賀滉大(ソフトバンク)22年
(6)163キロ スアレス(阪神)21年
(6)163キロ エスコバー(DeNA)21年
(6)163キロ ゲレーロ(ロッテ)22年
※各投手の最速のみで初計測時。大谷はCS、佐々木は23年WBCでも165キロを計測

続きを表示

この記事のフォト

2023年4月28日のニュース