阪神・坂本、今季先発マスク5戦全勝！「出る試合は全部勝つつもり」伊藤将を巧みにリードして巨人打線手玉

セ・リーグ   阪神15ー0巨人 （ 2023年4月27日    甲子園 ）

＜神・巨＞完封勝利を挙げた伊藤将（右）と抱き合って喜ぶ坂本（撮影・北條　貴史）
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　阪神は坂本がマスクをかぶると負けない。伊藤将と巨人戦でバッテリーを組むのは初めてだった。それでも先発オーダーに右打者が6人並んだ強力巨人打線の懐をズバズバと突き、カーブで目先をそらす巧みなリードで完封を引き出した。先発出場をしたゲームは、これで今季5戦5勝になった。

　「出る試合は全部勝つつもりでいる。全部勝てるかどうかはコントロールできないけど、勝てる可能性をチームに持って来ることはできると思う」

　守りだけではない。打撃でも山崎伊キラーぶりを発揮し、味方左腕を援護。昨季の対戦成績は4打数2安打だった相手の先発から2回に右前へ先制適時打を放った。履正社の後輩、井上の二塁打で広がった1死二、三塁のチャンスで外角のカットボールをコンパクトにはじき返した。8回にももう1本タイムリーを追加し、2安打2打点の奮闘。打率・094と苦しむ梅野の代わりを、これ以上ない形で務めた。

　岡田監督は、きょう28日に先発予定の大竹も、あす29日の村上も、2人の過去2戦同様に坂本と組ませる方針。「梅野はちょっとミニキャンプやな。ちょっと休ませたら、頭もリフレッシュするやろ。打つ方がだいぶリードにもだいぶ影響してると思うし」。第2捕手がしっかりしているからこそ、正妻の不振にも対処できる。（倉世古　洋平）