侍・栗山監督 WBC「このままじゃメジャーリーガーが出にくくなる」訴え 次回へ「しっかり言っていく」

[ 2023年3月27日 18:08 ]

<栗山監督・会見>会見する栗山監督(撮影・尾崎 有希)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、09年の第2回大会以来14年ぶりに世界一に輝いた侍ジャパン・栗山英樹監督(61)が27日、東京都内の日本記者クラブで行われた記者会見に臨み、今後のWBCの在り方について言及した。

 今大会では、大リーグ所属選手は対外試合出場が大会開幕直前の3月6日からと制限されるなど様々な制約の壁に直面した。

 「NPBの皆さんにきちんと話をしていきます。僕も結構ガンガンに言ってましたけど…これは変えられないのかとか」と振り返り、「ダルビッシュ投手でも最初からこっちのお願いで来てくれた。普通の調整で考えると、あの球数で試合に出すことは普通あり得ない。1週間に1回投げて球数増やしていって調整してもらって試合に向かっていく。ところが一切試合に出られずに、(打者との対戦を)1回だけ中日がやってくれましたけど、そんな状況で韓国戦に向かわなければいけなかった。だから、最後ダルには謝りましたけど…本人の調整がきかなくて、調子が上がらない状況だったのは間違いない」と、ダルビッシュに無理な調整を強いることになったことを詫びた。

 「そういうことがあると、メジャーリーガーは本当に参加しにくい。そういうことに関しては徹底的にMLBにお願いしてもらうことは伝えました」とした上で、「今の形であるとアメリカに行ってる選手が参加しにくくなる。またはギリギリまで向こうで試合に出て、一発勝負で集まるっていう形しかなくなってしまう。それは日本のファンにとってはあまり面白くないことだと、僕は思う」と述べた。

 「今回、表には出せないけど、保険のこととかいろんなことがあって。徹底的にやり合いましたけど、ファンの皆さんに伝える必要がないこと、裏でしっかりやることだとは思うので…僕が感じた、合ってるかどうかわからないが、こうした方がいいとか、選手が出やすくなることに関してはしっかり言っていく。このままじゃメジャーリーガーが出にくくなるのは事実。しっかり伝えていきたい」と次回大会のより良い運営につなげるため、意見を出していく考えを示した。

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