中日高橋宏斗 ダルビッシュの向上心、心遣いに「最後は一緒にいないのが嫌だと思うくらい…寂しかった」

[ 2023年3月27日 20:40 ]

<米国・日本>5回、シュワーバーを中飛に打ち取る高橋宏(撮影・会津 智海)
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 第5回WBCに侍ジャパンの一員として世界一に貢献した中日・高橋宏斗投手(20)が27日、中京テレビ放送の「キャッチ!」(後3・48)に生出演。チームリーダーとして侍ジャパンを支えたダルビッシュ有投手(36=パドレス)について語る場面があった。

 21日(日本時間22日)に行われた決勝・米国戦では、スーパースターのマイク・トラウト(エンゼルス)を空振り三振に仕留めるなど、1回無失点。米メディアも「存在を世界に知らしめた」と報じるなど、侍ジャパン最年少右腕が堂々の投球を披露した。

 力を発揮しやすい環境を作ってくれたのは、チーム最年長で精神的支柱として活躍しょいたダルビッシュだった。宮崎合宿では、高橋宏もダルビッシュと技術的な意見交換を行う場面があった。「ダルビッシュさんのツーシームを1回見たときに、すごい軌道で曲がっていったので、投げ方とか、感覚である部分を教えてもらいました。本当にメチャクチャいい人なので、全部聞いたことに対して教えてくれますね」と感謝した。「今、ちょっとずつ試しながらやっているので、今シーズン投げる機会があれば」と語った。

 「最初はすごく緊張しましたし、一緒にいるのが夢みたいだったんですけど、最後は一緒にいないのが嫌だと思うくらい、本当に別れるのがメチャクチャさみしかった。ダルビッシュさんは自分の調整を後に回して、自分たちのアドバイスをずっとしてくれていた」と濃密な時間を過ごした。

 その中でダルビッシュの尽きない向上心にも接することができた。「僕たちがアドバイスをもらうと同時にダルビッシュさんからもいろいろなことを聞かれた。本当にトップの選手が、僕たちから何かをとり入れようと思っている姿は全員が見ていたと思いますし、ビックリした」と高橋。ダルビッシュからはスプリットについて質問を受けたそうで「スプリットの投げ方を教えてと言われて、キャッチボールの意識であったり、ピッチングではこういう意識で投げていますと言ったら、“試してみようかな”というふうに言っていた」というエピソードを披露していた。

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