阪神・中野、侍遊撃からの二塁フル出場 開幕へ万全「特に気持ちの変化もなく自分らしいプレーができた」

[ 2023年3月27日 07:00 ]

オープン戦   阪神2―5オリックス ( 2023年3月26日    京セラD )

<オ・神>4回、左前打を放った中野は一塁でペッパーミルパフォーマンス(撮影・岸 良祐) 
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 地元ファンの前で放った凱旋打にスタンドが沸いた。オープン戦初出場となった阪神・中野が「2番・二塁」でフル出場。4回無死一塁から山岡の外角低め139キロカットボールを左前打する1安打を放ったが、この日は結果よりも「4打席に立った」「最後まで守った」ことに意味があった。

 「9回まで出るつもりでしたし、特に気持ちの変化もなく自分らしいプレーができた」

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では侍ジャパンの一員として世界一に貢献も、フル出場は11日のチェコ戦以来のため実戦勘を戻すことからスタート。しかも代表チームでの守備位置は遊撃だったため、二塁手としての動きを確認することが大きなテーマだった。

 「併殺の時に“ここに送球が欲しい”とか、森下がライトを守っていたりとか、内野の連係、内外野の連係など細かいところを詰めていきたい」

 併殺打を完成するためにはゼロコンマ何秒を競っている。次の動作に移りやすいポイントへの送球が求められ、ギリギリのプレーでは相手の動きを予測する必要性もでてくる。森下の肩の強さなどで中継ポイントも変わる。内外野の間に落ちる飛球では声のかけ方も大事だ。「個人的にもチームのサインを覚えないといけないですし…」。今後は2軍戦に1、2試合出場予定。開幕戦の31日までに急ピッチで詰め込んでいく。

 「シーズンでは143試合、最後まで出るつもりでいる。腰の張りとかまだ少し疲労はあるのですが、いい状態にして開幕を迎えたい」。日の丸を背負った経験が、中野の表情を頼もしく映していた。

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2023年3月27日のニュース