アスレチックス・藤浪、デビュー戦VS大谷決定 「サタデー・フジ」OP戦最終登板で順調“怪投”

[ 2023年3月27日 02:30 ]

オープン戦   アスレチックス5ー6ブルワーズ ( 2023年3月25日    メサ )

<アスレチックス・ブルワーズ>4回、ワイルドピッチで失点する藤浪(撮影・会津 智海)
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 アスレチックスの藤浪晋太郎投手(28)のメジャーデビューが、4月1日(日本時間同2日)に本拠地で行われる開幕2戦目のエンゼルス戦に決定。DHで出場予定の打者・大谷翔平投手(28)との10年ぶりの対決がいきなり実現する。この日はオープン戦最終登板となるブルワーズ戦に先発し、最速98マイル(約158キロ)をマークして6回無安打2失点。好投に手応えを得てメジャー1年目へ臨む。

 大谷斬りへ向かう、最終調整は“怪投”だった。オープン戦自己最長の6回を投げ無安打投球も、5四死球3暴投で2失点。それでも藤浪は冷静だった。

 「全体的には良いイニングが多かったので良かった。4回がなければ、本当に言うことはなかったけど修正できたので、とりあえず良しとします」

 初回、2回は3者凡退。3回、死球などで2死二塁も切り抜けた。だが、2―0の4回、2者連続四球の後に2球連続の暴投で失点。さらに遊ゴロ併殺の間に同点とされた。「自分の悪癖。体が開いて、上半身が突っ込むところが良くない」。メジャーではイニング間にベンチ前でキャッチボールができないが「ベンチ裏でプライオボールを投げられる。それで(修正の)イメージを考えつつ」と修正。5、6回は再び3者凡退とし、オープン戦5試合で3勝0敗、防御率3・86とした。

 試合前、マーク・コッツェー監督は、4月1日(日本時間同2日)のエンゼルス戦先発を公表した。高校時代から競う同学年のエ軍・大谷は、開幕戦登板翌日で打者出場予定。2月28日のオープン戦初登板で投げ合ったが、打者・大谷とは新人だった13年以来10年ぶりの対決になる。「もちろん抑えられるに越したことはないけど、仮に打たれてもチームが勝てばいい」としつつ「楽しみにしてくださっている方がいると思う。できるだけ抑えられるように一生懸命頑張りたい」と話した。

 ア軍は開幕ローテーションを5人で組むが、1年目の藤浪は日本と同じ中6日で起用する意向。「気を使ってもらっているのか分からないけど、入りやすいようにやってもらっている。それに応えられるようにできたら」。ア軍公式ツイッターは「Saturday(4月1日) is Fuji Day」と富士山の絵文字付きで投稿。「サタデー・フジ」が二刀流斬りで、メジャー第一歩を踏み出す。(柳原 直之)

 ≪これまでの藤浪VS大谷≫☆高校時代 12年選抜1回戦で対決。ともに先発し大阪桐蔭・藤浪が9回2失点で完投勝利。花巻東・大谷は8回2/3を9失点で敗れたが、2回の打席では右越えに先制ソロを放った。

 ☆プロ野球 藤浪VS打者・大谷は過去1試合で、13年5月26日(甲子園)のみ。藤浪(神)は先発して7回1失点で勝ち投手、5番・右翼でスタメンの日本ハム・大谷は藤浪から二塁打を2本打った。

 投げ合いは翌14年3月8日のオープン戦、7月19日の球宴第2戦(ともに甲子園)の2度。いずれも両者が先発でオープン戦は藤浪が5回5失点で、大谷が5回1失点。球宴は藤浪が2回4失点、大谷が1回1失点。2戦とも大谷が勝利投手、藤浪が敗戦投手だった。

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