ソフトB新守護神オスナ 初実戦登板“3人斬り” 藤本監督「まだ全開じゃない。まだまだスピードは…」

[ 2023年3月6日 05:00 ]

オープン戦   ソフトバンク3ー0広島 ( 2023年3月5日    ペイペイD )

<ソ・広>1回無失点のオスナはポーズを決める(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの新守護神、ロベルト・オスナ投手(28)が5日、移籍後初の実戦登板で“3人斬り”の好投を見せた。広島とのオープン戦で4回に登板し、最速153キロの直球、カットボールなどを武器に1回を無安打無失点。オフの大型補強で獲得した新戦力右腕が満点の本拠地デビューを飾った。試合は打線が13安打を放ち3―0で勝利を収めた。

 新守護神は上々の本拠地デビューに「非常に良かった」と笑みを振りまいた。新加入のオスナが4回に登板して1イニングをパーフェクト投球。剛球で空振り三振も奪い、「今日でしっかり自分が投げられるところを見せられたと思う。期待してもらいたいし、自分もできることを100%やっていきたい」と胸を張った。

 鮮やかなピンク色のグラブをつけマウンドに上がった。先頭のデビッドソンは、この日最速の153キロ直球で空振り三振に料理。続く坂倉には粘られて10球を要したが、最後はカットボールで中飛に抑えた。さらに菊池を151キロ直球で中飛に仕留めた。

 2月の宮崎キャンプでは首脳陣から調整を一任され、これまで紅白戦など実戦での登板はなかった。メジャー通算155セーブ、19年ア・リーグのセーブ王の実績に甘えているのではない。「もし5点取られようが、8点取られようが、開幕に向かう過程なので関係ない。大事なのは開幕に合わせること」。開幕から逆算した調整スケジュールを組み、実戦初登板で圧巻の投球を見せつけた。
 藤本監督は「まだ全開じゃない。まだまだスピードは上がってくると思う。それでも貫禄あるね」と目を細めた。さらにクイックを用いた打者との駆け引きを称賛。「タイミングを外したりね。今日でも急に投げたりしていた。考えながらやってくれている」とうなずき、「守護神?そのために獲ってるわけですから」と期待を寄せた。

 オスナは「やっていかないといけないという気持ち。毎日自分のできることをして、ステップを踏んでいきたい」と開幕を見据えて語った。キャンプから積み上げてきた過程には少しも狂いはない。(森 寛一)

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2023年3月6日のニュース