侍・正尚 帰国後3日で強化試合出場も不安なし 米キャンプから「準備して帰ってきた」調整万全

[ 2023年3月6日 05:05 ]

打撃練習する吉田(撮影・尾崎 有希)
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 メジャー挑戦1年目で異例のWBC出場。侍ジャパンに合流した吉田は、顔を合わせた栗山監督にハグで迎えられた。室内練習場に入り、大谷とは両手で握手。東京五輪をともに戦った村上と抱き合って再会を喜んだ。

 「優勝、世界一に向けてその一員になれたらいい。必死に頑張ります」

 一刻も早く加わりたかった侍の輪。ピックアップ練習で元同僚の山本や、村上らがスパッツにハーフパンツ姿で参加する中、吉田は大谷、ヌートバーら他のメジャー選手同様、ユニホームのズボンを着用した。室内のフリー打撃では岡本和、村上らと計70スイング。逆方向に鋭い打球を運んだ。

 メジャー挑戦1年目のWBC出場は日本選手では初。同じ境遇だったメッツ・千賀は、今大会の出場を見送った。吉田の参戦を指揮官は「メジャーにとっても一つの歴史のスタート」と表現。吉田の今大会にかける思いに、感謝した。

 当初は3日(日本時間4日)に米国を離れ、強化試合出場も1試合の予定だった。だが「少し慣れてきたところだった」というレッドソックスのキャンプを前倒しで離れ、3日に日本に到着。強化試合に2試合出場が可能な状況とするなど、力を発揮するために最善を尽くした。日本と時差がある中でも「ここ最近の試合は見ていた。素晴らしいメンバーがそろっているので、力を合わせて戦いたい」と心は侍とともにあった。帰国前、左脇腹の張りで出場を辞退したカブス・鈴木とは電話で長時間話し、その思いも背負い日本に戻った。

 4番・村上の前後を打ち、左翼での出場が期待される。帰国から3日後の試合出場も「しっかり自分のパフォーマンスを出せればいい。その準備をして帰ってきた。本戦に入ったら“勝ち”が目標」と言い切った。ラストサムライとして大谷、ヌートバーとともに打線に加わり、大会開幕へ向かう。(神田 佑)

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2023年3月6日のニュース