侍J大谷が衝撃2発6打点!ヌートバー、吉田で全8打点快勝 メジャー組で打線変貌 監督「いいゲーム」

[ 2023年3月6日 21:21 ]

侍ジャパン強化試合   日本代表8-1阪神 ( 2023年3月6日    京セラD )

強化試合<神・侍>3回2死一、二塁、3点本塁打を放ち、ヌートバー(右)とハイタッチをかわす大谷(撮影・北條 貴史)
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 3月9日開幕の第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界一奪回を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は6日、京セラドームで行われた強化試合で阪神と対戦。メジャー組の実戦出場が可能になった一戦で大谷翔平投手(28)が2発6打点、ラーズ・ヌートバー外野手(25=カージナルス)が先制打を放つなど2安打1打点、吉田正尚外野手(29=レッドソックス)も1打点とメジャーリーガーで全8打点を叩き出すなど8―1で阪神に快勝した。壮行試合を含めて5試合を終え4勝1敗。

 ヌートバーがいきなり魅せた。第1打席となる初回に阪神先発右腕・才木の外角低め153キロ直球を中前へはじき返し侍初安打。一塁ベースを回るとメジャーでもファンに人気のパフォーマンス「ペッパーグラインダー」(胡椒をひくしぐさ、ポーズ)も披露した。3回の第2打席では2死三塁から才木の3球目、真ん中に甘く入ってきたスライダーを見逃さず中前に先制打。デビューから2打席連続安打、しかも初打点の活躍に侍ベンチは総立ちで祝福した。

 第1打席目は空振り三振に倒れた大谷が魅せた。3回2死一、二塁の第2打席、1ボール2ストライクと追い込まれた後の4球目。フォークに泳ぎながらも、最後は左膝をついて右手一本で捉えた打球はバックスクリーンに飛び込む驚きの3ラン。さらに5回2死一、二塁で迎えた第3打席目には阪神2番手左腕の富田が投じた142キロ直球を詰まりながらもバックスクリーン右に運んだ。衝撃の2打席連発。7回の第4打席目は山川が代打で送られ“凱旋初戦”は3打数2安打6打点と存在感をまざまざと見せつける形となった。

 そして吉田も5回に意地を見せた。2三振で迎えた5回の第3打席。2死一塁で富田から左翼フェンス直撃の適時二塁打。二塁ベース上ではヌートバーの「ペッパーグラインダー」パフォーマンスも披露した。

 投げては本番前最後の調整登板となった山本が3回50球を投げ4安打1失点。2番手の高橋は3イニングを2安打4奪三振で無失点に抑え、ここまでいいところがなかった3番手の松井も打者3人でピシャリと抑えた。4番手・湯浅は危なげない投球で阪神打線を3者凡退に斬り、最後は栗林が締めて阪神に快勝。メジャー組合流で10安打8打点と、不安を見せていた侍打線に光が見えた一戦となった。

 栗山監督は試合後の勝利監督インタビューで「どのゲームもそうなんですけど、これだけの選手が集まる中でいい部分もあるし、もっともっとできるところもあるし、本当に(本番まで)残り少ない時間になってきましたけど、一試合一試合いいところは生かす、足りないところは何とかする。前へ進めていきたいと思います」と語った。そして大谷の2打席連発については「時差の部分も含めて調整が難しい中、たっちゃん(ヌートバー)も含めて元気に試合に出てくれて、いいゲームだったなと思います」と笑顔を見せた。

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