阪神・森下 ミスターも経験した「ベース踏み忘れ」帰塁時に痛恨…岡田監督「凡ミス。野球人ミスやな」

[ 2023年3月6日 05:15 ]

オープン戦   阪神2ー7オリックス ( 2023年3月5日    甲子園 )

<神・オ>8回、井上の左飛で一塁へ帰塁する森下(撮影・岸 良祐)
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 「アウト」のコールに、阪神ドラフト1位・森下(中大)は凍りついた。珍しいベースの踏み忘れ。甲子園もどよめいたプレーは、8回に起こった。

 先頭打者として四球で出塁。続く井上の打球は左翼への強いライナーだった。二塁に到達した時点で捕球を確認した森下は、そのまま一塁に戻ったが…オリックス・西野がアピール。帰塁の際のベース踏み忘れで、併殺を成立させてしまった。

 「ベースは踏んだんですけど、(二塁を)越したという感じじゃなかった」。森下はそのまま一塁に戻った状況を説明した。だが、本人がクルリと体を反転させたつもりでも、動きは1~2歩分ほど、ベースを三塁方向に越えていた。再度、二塁を踏んで戻る必要があった。岡田監督は「俺も見とったから、ああっと思ったよ。あんなの凡ミスや。野球人のミスやな」と注意喚起。筒井外野守備走塁コーチも「触塁した時の対応については本人に注意した」と話した。森下本人も、反省の弁を絞り出した。

 「打球が見づらい部分もあったんですが、ああいうミスが今後ないようにしたい。1回ミスしたことで頭に入るので、今の段階でよかったと思います」

 球史をひもとけば1958年9月19日の広島戦(後楽園)で巨人・長嶋茂雄は5回に本塁打を放った際に一塁を踏み忘れ、アウトになった。長嶋もプロ1年目だった。苦い教訓が大打者を育てた。森下も成長の糧とすればいい。

 「結果が出ない時も、自分ができることをしっかりやるだけ。反省して切り替えていきたい」。甲子園初スタメンも3打数無安打。それでも大器は下を向かなかった。(鈴木 光)

 ◆公認野球規則5・09(C) 次の場合、アピールがあれば走者はアウトとなる。
 (2) ボールインプレーのとき、走者が進塁または逆走に際して各塁に触れ損ねたとき、その塁を踏み直す前に身体あるいは触れ損ねた塁に触球された場合。

 ▼オリックス西野(森下の二塁踏み忘れをアピールアウトに)森下くんが1回ベースを踏んで、そのまま帰ったんで。本来なら1度踏んだら、もう一度踏まないと。数多くあるプレーじゃないけど、判断ミスしがちなので、気をつけていた。

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2023年3月6日のニュース