今秋ドラフト上位候補の152キロ左腕　享栄・東松　5回1安打無失点の快投　NPB9球団視察

高校野球・練習試合   享栄5ｰ0智弁和歌山 （ 2023年3月5日    享栄G ）

＜享栄・智弁和歌山＞今年初の対外試合で5回無失点と好投した享栄・東松快征（撮影・河合　洋介）
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　今秋ドラフト上位候補の最速152キロ左腕、享栄（愛知）・東松快征（2年）が5日、今春選抜に出場する智弁和歌山（和歌山）との練習試合で今年初の対外試合のマウンドに上がり、5回1安打無失点と快投を演じた。

　「プロにドラフト1位で行きたいと強く思っている。重圧はあったが、思い切って投げられて良かったです」

　NPB9球団のスカウトが視察する前で、甲子園を控える強豪を圧倒した。力みのないフォームから剛球を連発。阪神スカウトのスピードガンで最速147キロを計測し、5三振は全て直球で奪った。中軸を迎えると出力を上げ、特に4回1死無走者で対峙（たいじ）したプロ注目の3番・青山達史（2年）はオール直球で3球三振と圧倒。それでも「今日は70点」と自己評価は辛い。制球力向上を目指し、1週間前に無走者の場面でもセットポジションに変更したばかり。無四球で5回51球と目下の狙いは達成した上で「まだ出力は上がる」と前を向く。

　阪神は畑山俊二統括スカウトを筆頭に3人態勢で熱視線。担当の筒井和也スカウトは「1年生から見ているが、今までで一番良かったのではないか。安定感が増しており、非常に楽しみ」と絶賛した。今春選抜では見られない左腕が、一足先にスカウト陣に強烈な印象を残した。（河合　洋介）

　◇東松　快征（とうまつ・かいせい）2005年（平17）4月29日生まれ、愛知県東海市出身の17歳。加木屋小1年から加木屋クラブで野球を始め、加木屋中では東海中央ボーイズに所属。享栄では1年秋からベンチ入りし、2年夏から背番号1。50メートル走6秒1、遠投120メートル。1メートル78、92キロ。左投げ左打ち。