イチロー氏が選んだ「WBC連覇ベストナイン」 「目を離して待つ感触がないと…」と評した投手は?

[ 2023年3月6日 18:20 ]

イチロー氏(AP)
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 コナミデジタルエンタテインメントは6日、モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA」において、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(49)への特別インタビュー動画をYouTubeで公開した。動画では2006年と2009年に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でイチロー氏とともに戦った優勝メンバーの中からベストオーダーを選出。メンバーや大会への思いのほか、日の丸を背負う覚悟などをイチロー氏ならではの言葉で語っている。

 第5回WBC開催を記念し、野球日本代表の侍ジャパンが連覇を果たした2006年第1回大会、2009年第2回大会に出場した代表選手から、イチロー氏が独自の視点で「ベストナイン」を決める内容で、投手3人、野手はDH含む9人が選ばれた。

 投手は3人。この中からイチロー氏が最初に選んだのは、楽天のエースとして活躍し、のちにマリナーズで同僚としてプレーした岩隈久志氏だった。岩隈氏は第2回WBCで4試合に登板し、1勝1敗ながら、防御率1.35。特に準決勝進出がかかった2次ラウンドのキューバ戦で6回5安打無失点、決勝の韓国戦では7回2/3を投げ4安打2失点でチームに勝利を呼び込んだ。イチロー氏は「この時の岩隈はもう、相手はどうしようもなかったよね。2009年(のMVP)は岩隈だと思った。パーフェクトだったね」と絶賛した。

 2人目に選んだのは06年、09年の両大会に出場、ロッテで活躍した下手投げの渡辺俊介氏だった。「当時、渡辺俊介がいなかったら僕ら勝てなかったんじゃないかという感触があるんで。安心感、半端なかったね」と語った。下手投げ投手の希少性だけではない。イチロー氏は「あのタイプは左バッターも嫌なんです、あれは。1回(目を)離して待つっていう感触がないとこのピッチャーは打てないですよ。(相手国が)それに翻弄されているのがよくわかったから」と語った。腕を振り切っても打者の手元にボールが来ない超スローボールも大きな威力を発揮した。

 「プロスピA」では、8日午後2時59分までは「2006 日本代表セレクション」、同日午後3時から22日午後2時59分までは「2009 日本代表セレクション」を開催する。

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2023年3月6日のニュース