侍ヌートバーが先制打!大谷は祝福の雄叫び「カモン!」ベンチ総立ち デビュー2打席連続安打だ初打点だ

[ 2023年3月6日 18:51 ]

WBC強化試合   日本代表-阪神 ( 2023年3月6日    京セラD )

<神・侍>3回2死三塁、ヌートバーは先制適時打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 侍ジャパンの強化試合である「日本代表-阪神」の一戦が行われ、「1番・中堅」でスタメン出場したラーズ・ヌートバー外野手(25=カージナルス)がいきなり魅せた。

 ヌートバーが止まらない。初回の中前打に続き、3回の第2打席では2死三塁から阪神先発右腕・才木の3球目、真ん中に甘く入ってきたスライダーを見逃さず中前に先制打を放った。デビューから2打席連続安打、しかも初打点の活躍に侍ベンチは総立ち。大谷は「カモン!」と雄叫びを上げた。大歓声に沸く京セラD。米でも人気のパフォーマンス「ペッパーグラインダー」に加え、一塁ベース上では黄色い親指につけるプロテクターを口にくわえ、打撃手袋を手に持ちながらリードを始めるなど、メジャーリーガーの一挙手一投足にファンだけでなく選手たちも釘付けとなっている。

 その後、2番・近藤が四球を選び打席には大谷。そして4球目の外角低めに落ちるフォークを泳ぎながらも振りぬくと、打球は中堅席に消えた。打球を追っていた近本が“お手上げポーズ”を見せたようにも見えた驚愕の3ラン。どよめきと歓声がこだまする京セラDのダイヤモンドをゆっくりと1周する大谷をヌートバーが出迎える。ハイタッチ後には2人で「ペッパーグラインダー」のパフォーマンスも見せ喜びを分かち合った。

 この日からメジャー組の実戦出場が可能に。相手先発は24歳右腕の才木。第1打席となる初回に3球連続ボール後に外角高めの151キロ直球を見逃し、5球目の外角低め153キロ直球をうんまくコンタクトし中前へはじき返した。一塁ベースを回るとメジャーでもファンに人気のパフォーマンス「ペッパーグラインダー」(胡椒をひくしぐさ、ポーズ)も披露。注目の第1打席で結果を出した25歳のメジャーリーガーにスタンドからはミドルネームの「タツジ」コールが巻き起こった。

 無死一塁から、2番・近藤の打球をひらりと交わす場面も。併殺に終わったが、ベンチに帰るとナインからハイタッチの祝福を受け笑顔を見せた。

 日本人の母を持ち、日系選手として初の侍ジャパン入りを果たしたヌートバーについて、栗山監督は「肩の強さやガムシャラさ、一球一球、一生懸命プレーし続ける姿だったり、学び続ける姿勢を持っている。いろんなものをすぐに吸収して、あの若さで形にしてくれている」とプレースタイルや姿勢を評価。カブス・鈴木誠也が左脇腹の張りで出場辞退し、大会本番でも正右翼手として期待がかかる。

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