千賀デビュー戦で最速158・6キロ 初回ピンチも米代表ゴールドシュミット、アレナドを直球勝負で抑える

[ 2023年3月6日 07:53 ]

メッツの千賀滉大(AP)
Photo By AP

 メッツの千賀滉大投手(30)が5日(日本時間6日)のカージナルス戦でオープン戦初登板。2回を投げ、1安打2四球、1失点、2奪三振だった。42球を投げストライクは24球。球種の内訳は直球が20球、カーブが8球、カッターが8球、スライダーが4球、フォークが2球。直球の最速は98・6マイル(約158・6キロ)、平均で96・9マイルだった。

 初回は連続四球で無死一、二塁のピンチを迎えたが、3番ポール・ゴールドシュミットを直球で遊飛、4番ノーラン・アレナドを直球で右飛、5番ジョーダン・ウォーカーを1-2から83・2マイル(約134キロ)のお化けフォークで空振り三振に仕留めた。2回は6番ノーラン・ゴーマンを直球で見逃し三振、7番アレク・バールソンを直球で二ゴロの後、8番トレス・バレラに1-1から80・4マイル(約129キロ)のカーブを左越えに本塁打とされた。

 千賀は登板後地元紙の記者に「特にこれといって良かったことはないが、次への課題は見つかった」と説明した。試合前は興奮していたそうだ。「すごいラインナップが相手だし、彼らと対戦することにエキサイトした。でもマウンドに上がったらピッチクロックのこともあるし、思っていたほど楽しめなかった」と明かす。先頭から2連続四球は投げ急いだから。「最初は投げ急いでしまった。もうちょっと時間があればと思った。メカニックも含め、投げ急いだ」。とはいえ、無死1・2塁でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)米国代表のゴールドシュミット、アレナドを直球で抑えた上に、大型新人ウォーカーをお化けフォークで空振り三振に仕留めた。良い所もいっぱいあったはず。千賀の完ぺきを求める姿に、メッツのバック・ショーウォルター監督は「我々の住んでいる世界は非常に不完全な物だし、このスポーツではなかなか完ぺきにとはいかない。でも選手は完ぺきを追い求めて行かないといけないもの」と説明していた。

続きを表示

2023年3月6日のニュース