【スポニチ大会】神宮帰還の東芝・下山悠介 選抜出場の母校・慶応にシュークリーム「お互い頑張りたい」

[ 2023年3月6日 13:44 ]

第77回JABA東京スポニチ大会   東芝4-1エイジェック ( 2023年3月6日    神宮 )

スポニチ大会<東芝・エイジェック>3回、東芝・下山が勝ち越し適時打を放つ(撮影・村上 大輔)
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 スポニチ創刊75周年記念「第77回JABA東京スポニチ大会」が6日、開幕し、予選リーグが行われた。昨年大会優勝の東芝はエイジェックに4―1で快勝。新人の下山悠介内野手(22)は「5番・三塁」で出場し、先制打と決勝打をマークするなど1安打2打点ので白星発進に貢献した。

 慶大時代に流した汗と涙がしみこむ神宮。東芝のユニホームで「カムバック」した下山にいきなりチャンスが訪れた。初回1死満塁。低めのフォークにバットを合わせて先制の中犠飛。連覇に向けて弾みをつける一打に笑顔を光らせた。

 「久しぶりの神宮で凄く楽しみだった。大学野球とはまた違った雰囲気、緊張感でフレッシュな気持ちで臨むことができました」

 昨秋まで背番号10を背負い、慶大の主将として東京六大学野球でプレー。ドラフトでは無念の指名漏れを経験したが、新天地となった社会人野球の舞台ではいきなり5番の大役を任された。1―1で迎えた3回2死一、三塁では、またもフォークを捉えて中前に決勝の適時打。チームを救う一打に「自分のスイングができた」と手応え十分だった。

 母校の慶応(神奈川)は下山が主将を務めた18年夏以来の甲子園となる今春選抜に出場する。2月下旬には下山を含む同校出身の社会人野球選手でシュークリームを差し入れ。「OBとして刺激をもらった。お互いに頑張りたい」と躍動を誓った。

 慶大3年だった21年の全日本大学野球選手権では1学年先輩の正木智也(ソフトバンク)とともに打線をけん引。神宮で大学日本一の栄冠に輝いた。今春のソフトバンクキャンプで野手MVPに輝いた先輩も活躍ぶりに刺激を受け「僕も同じ舞台を目指す人間。より一層頑張りたい」と目を輝かせた。

 勝負強さが光った下山。平馬淳監督は「2三振していますのでまだまだ。彼の実力はもっとあると思います」と期待を込めた。「自分のできることを全てやり尽くして優勝したい」と力強く言った下山。大会連覇を狙う名門に頼もしい新人が加わった。(柳内 遼平)

 
◇下山 悠介(しもやま・ゆうすけ)2000年(平12)4月8日生まれ、千葉県千葉市出身の22歳。小1から野球を始め、打瀬中では千葉西シニアに所属。慶応では1年夏からベンチ入りし高校通算37本塁打。高校3年時に春夏連続で甲子園出場。慶大では1年春からリーグ戦に出場。50メートルは6秒1、遠投98メートル。1メートル76、82キロ。右投げ左打ち。

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