エイジェック・河北将太 脱“2番手”最速152キロ腕「東芝戦で完封する」

[ 2023年3月6日 05:00 ]

2年後のプロ入りを目指し1年目からの活躍を誓った河北(撮影・村井 樹)
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 【スポニチ大会注目のルーキー(下)】球春到来を告げる「第77回JABA東京スポニチ大会」は6日、開幕する。神宮の開幕戦で東芝と対戦するのはエイジェック。最速152キロの即戦力右腕・河北将太投手(22)が、エースを目指し社会人デビューの時を待つ。

 創部6年目の若いチームに、将来性豊かな投手が加わった。最速152キロ右腕の河北。2年後のプロ入りを最大の目標に掲げ「今年から圧倒するような結果を残したい」と大車輪の活躍を誓った。
 「比べられることも多く、悔しさしかない。負けず嫌いなので反骨心だけを持ってここまで野球を続けてきた」

 浦和学院(埼玉)時代は西武にドラフト2位で入団した渡辺、東洋大では、1学年下で今秋のドラフト1位候補に挙がる細野の陰に隠れ2番手だった。これまでの野球人生ではエース級の能力を持ちながら力を発揮する場に恵まれず「結果が出せなかったのは自分の力不足。社会人ではやり返すというつもりで結果を残したい」と、新たな戦いの場での飛躍を誓う。

 チームのエースになるという目標へ、すでに結果も残している。2月に行われた強豪・パナソニックとのオープン戦では、初めて先発して5回1失点。直球中心の投球で7三振も奪い、難波貴司監督も「持っている力は凄い。もう、うちの主軸になりつつある」と評価。球速もすでに150キロを計測し、河北も「大学時代に少なかったストレートでの三振を奪えたことが一番良かった」と手応えを口にした。

 社会人初の公式戦となるスポニチ大会での目標も「初戦の東芝戦で完封すると決めて練習している」と頼もしい。2年後のプロ入りへ。社会人としての第一歩となる今大会をきっかけに、チームでの立場を確立していく。(村井 樹)

 ◇河北 将太(かわきた・しょうた)2000年(平12)6月14日生まれ、埼玉県出身の22歳。小2から野球を始め、浦和学院3年夏の甲子園でベスト8入り。東洋大では1年春からベンチ入りし、先発、中継ぎ、抑えを全て経験した。最速は152キロ。持ち球はスライダー、カーブ、カットボール。50メートル走6秒5、遠投100メートル。1メートル76、87キロ。右投げ右打ち。

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2023年3月6日のニュース