FA行使で残留の阪神・岩崎 西勇に並ぶ最長クラス4年8億円契約に「優勝したい」決意語った

[ 2022年10月25日 05:15 ]

岡田監督(右)にあいさつする岩崎(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 阪神の岩崎優投手(31)が、今年4月に取得していた国内フリーエージェント(FA)権を行使した上で、チームに残留することを表明した。

 「タイガースに必要とされているのか不安もあったんですけど、そこで必要としてくださっていたのが一つの理由。9年間やって、まだ優勝していないっていうのもあって、それを達成したいのだったり、本当に理由はたくさんあります」

 球団とはシーズン中から複数回の交渉を重ねており、「シーズン終わって何日かたってから(決断した)」と明かした。同僚からの「一緒に勝ちたい」という慰留やファンレターなども決断を後押しした。条件面は4年総額8億円(金額は推定)規模。年数なら19年から4年契約を結んだ西勇に並ぶ球団投手の最長クラスという好待遇で、「左(投手)で後ろの方で投げてくれるピッチャーはなかなか出てくるものじゃない。ブルペンに必要な存在であることは言った」と嶌村聡球団本部長。熱意が通じた。

 「自分でそうしたいと決めた」――。宣言残留には、タイガースで果たせていないリーグ優勝への強い思いがこめられている。この日は秋季練習前に岡田監督にも残留を直接、報告。「自分がどんどん数字を出して、その上で引っ張っていかないといけない。自分がしっかりと成績を年々上げていけるように」と若手の多いリリーフの中心としてフル回転する覚悟は決まった。

 「絶対に“アレ”をして(ファンを)喜ばせたいと思います」。寡黙で知られる男には十分すぎる決意表明だった。 (遠藤 礼)

続きを表示

2022年10月25日のニュース