ヤクルト高橋奎二 6回3安打零封でお役御免 1年前はプロ初完封 日本Sで15回無失点は球団歴代3位

[ 2022年10月25日 21:14 ]

SMBC日本シリーズ2022第3戦   ヤクルト―オリックス ( 2022年10月25日    京セラD )

<オ・ヤ>4回2死二、三塁のピンチに高橋は杉本を空振り三振に仕留める(撮影・大森 寛明)
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 ヤクルトの7年目左腕・高橋奎二投手(25)が2年連続で同じ顔合わせとなったオリックスとの日本シリーズ第3戦(京セラD)に先発登板。6回3安打無失点と好投し、勝利投手の権利を得て降板した。

 昨年11月21日の日本シリーズ第2戦(京セラD)では6回以降を無安打に抑え、9回5安打2四球と快投。日本シリーズ初登板初先発でプロ初完投初完封勝利を飾った。開幕戦を衝撃的なサヨナラ負けで落としたヤクルトは高橋の完封勝利から3連勝。最終的に4勝2敗で20年ぶりの日本一を達成している。

 その流れを変えた第2戦で1年前に投げ合ったのが、この日と同じ3年目左腕の宮城。ヤクルト打線は昨年、宮城に6回1死から西浦が初安打を放つまで完全投球に封じられた。1年前と同様にこの日も投手戦となったが、0―0のまま迎えた5回だった。第2戦まで10打席無安打と打撃不振に陥っていた主将・山田の1号3ランで待望の先制点。ベンチ前でキャッチボールをしていた高橋はガッツポーズを見せて喜びを爆発させた。

 この援護を受け、高橋はその後も好投。最大のピンチは0―0だった4回だったが、1死二、三塁のピンチで中川圭、杉本をともに力のある高め直球で空振り三振に仕留めて得点を許さなかった。7回、村上の押し出し四球でヤクルトに4点目が入ると、その裏には2番手として右腕・石山がマウンドへ。高橋は6回無失点で降板となった。昨年は9回無失点だったため、高橋の日本シリーズでの成績はこれで球団歴代3位の15回無失点となった。なお、日本シリーズ初登板からの無失点記録としては現在監督としてチームの指揮を執る高津臣吾の16回2/3に次ぐ球団2位。

 この日の投球内容は6回で打者23人に対して90球を投げ、3安打無失点。7三振を奪い、与えた四球は2つ、直球のMAXは150キロだった。

 【ヤクルト投手の日本シリーズ連続無失点ランキング】
1位 石井一久 19回(1997、2001年)
2位 高津臣吾 16回2/3(1993~2001年)
3位 高橋奎二 15回(2021、22年)

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