高津監督「山田の存在というのが再確認できた」「やっぱり凄いですよ彼は」と絶賛 起床時に1番決断

[ 2022年10月25日 23:30 ]

SMBC日本シリーズ2022第3戦   ヤクルト7―1オリックス ( 2022年10月25日    京セラD )

<オ・ヤ>殊勲打の山田(左)をねぎらう高津監督(撮影・村上 大輔)
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 2年連続4度目の顔合わせとなった「SMBC日本シリーズ2022」は25日、神宮球場から京セラドーム大阪に舞台を移して第3戦が行われ、セ・リーグ優勝チームのヤクルトが敵地で快勝して通算成績を無傷の2勝1分けとした。あす26日の第4戦も勝つと、球団史上初となる2年連続日本一に王手がかかる。

 試合後、高津臣吾監督(53)との一問一答は以下の通り。

 ――高橋は先頭四球も崩れることなく。

 「そうですね。まあ、力まないように、力を入れすぎないようにというような感じには見えました。それでなかなか立ち上がりのところは合わせにいって合わなかった部分もあるんですけど、まあ徐々に変化球でも腕を振れるようになってきたし、制球もできるようになってきたしというところ、回を追うごとにそういうふうになってきたのかなと思います。まあ立ち上がりちょっとあんまり良くなかったね、今日はね」

 ――昨年に続き大舞台で勝った。成長を感じるか。

 「そうね。まあ、結構興奮するタイプだし、緊張するタイプで。はまればいいんだけど、なかなかね、感情のコントロールっていうと聞こえが悪いけども、そこがうまく精神的にもゲームに入っていけるようになったのかなと。もちろん投球自体も成長してるのは間違いないけど、そういうところのコントロールもうまくなってきたのかなと感じてます、最近」

 ――レギュラーシーズンでは離脱もあったが、存在感は大きい。

 「まあでも、こうやって大きな舞台でパッとこう投げて、ピシャッといったわけなんで。僕はずっとフラフラしている(高橋)奎二を見ているので(笑い)。凄くこう、うれしいし、大きな成長を感じますよ」

 ――山田に一発が。

 「その前の内野安打がきっかけなのかよく分からないけど、やっぱりあんな当たりでも、ヒットがつくとバッターって、バッターじゃないから良くわからないけど、明らかに見逃す、打席での構えであったりとか、もちろん打った打球も素晴らしいんだけど、明らかに変わったよね。やっぱり思い切りの良さと、しっかり打ちやすい球を待ってスイング仕掛けるという哲人のスタイルが、今日は凄く見えたね。フォアボールも選ぶし」

 ――やはり勢いがつく。

 「もちろんそうだね。この打線って昨日今日できた打線じゃなくて。やっぱりいろんなつながりがあって、本来は1番塩見で3番哲人が入ってってところが本当の形だと思うんだけど、いろんなことをしながら、つなげていく、つながっていくのがうちの打線の特徴だと思っているので、今日に関しては彼が出塁してとか、彼が還してっていう役目になったけど、やっぱりみんなが、外国人も含めて、自分の役割であったり、全力疾走を怠らない、フォアザチームでやるプレースタイルっていうのはちょっとは根付いてきたかなと思います」

 ――1番の意図。

 「朝起きた瞬間に1番にしようと思った。結構、昨日の夜から悩んでて。哲人どうしようかなと思ってて。なんかきっかけを作らなきゃいけないと思って。朝起きたときに“これ1番だ”と思って朝決めました」

 ――8月の先頭打者弾もよぎった。

 「それもチラッと。考えてました」

 ――効果が出た。

 「これでまた明日悩むなと(笑い)。やっぱり哲人がこうやって元気だと、今日は1番ですけど、打線のつながりであったり、その後、本来であれば、ムネ(村上)であったり、オスナであったりっていうところが本当に生きてくると思うので。彼の活躍がどれだけ大きいか、やっぱり山田の存在というのが再確認できたゲームなんじゃないかなと思いますね。今日は打順は1番ですけど、やっぱり凄いですよ彼は」

 ――心配はしていた。

 「なんでもいいんで、今日の内野安打とかでもいいんだけど。ちょっと1本打ってほしいなと思ってました。どんな当たりでもいいんで、レフト前だろうが、ライト前だろうが、内野安打だろうがなんでもいいんだけど。で、今日ああやって1本出たって言っていいのか分からないけど、Hのランプがついたことがうれしかったね」

 ――好守も目立った。

 「うちは継投して勝っていくので。ピッチャーからいうとね。しっかり守らないと、無駄なフォアボールであったり、エラーであったり、というところが失点につながっていくと勝てるゲームも勝ちにつながらないというところ。やっぱり大事なアウト一つ、難しいアウトを一つ取ることの大きさは嫌と言うほど分かっているので、森岡(内野守備走塁コーチ)であったり、他のコーチであったりというところがしっかりアウトの大事さというのを伝えて、みんなが一生懸命うまくなろう、一つのアウト取りにいこうという姿勢は素晴らしいなと思いますね。よく守ってると思います」

 ――相手の2枚看板に土をつけた。

 「うーん。ピンとこないですね。シリーズの短期決戦なので。今日勝ったら明日勝ちたいと思うだけでね。143試合あるわけじゃないので。同じピッチャーは明日投げてこないので、明日また勝ちたいなと思うだけですね」

 ――接戦が続いていたなかで快勝となった。

 「いつもと変わらないですね。0―0からスタートするので。先に点取りたいなと思いますね。ピッチャーにしっかり立ち上がってほしいなと思いますね。それが勝つ近道とは言わないですけど、凄く大きな条件になってくると思います」

 ――丸山和はのびのびとプレー。

 「そうね。やっぱり守備と足というのは、今日は2本ヒット打ったけど、誰にも負けないものを持っているのでそういうところでしっかりアピールというか、チームに貢献してくれてるのかなと思います。途中から出て、なかなかね、2本打つことは難しいですし、あの守備だって簡単なようで、ベンチから見てるとちょうど真っ正面で見えたんだけど、これ追いつかないなと思ってるところを追いつく打球判断の良さであったりとか、まあ、いいプレーしてるなと思いますね」

 ――明日先発の石川には。

 「ゲームつくってくれれば、それでいいと思います。そのままかな」

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