ソフトB来年もギータ主将! 説得に成功の藤本監督「新聞では軟禁とか出ていましたけど、してませんよ」

[ 2022年10月25日 05:00 ]

踊りのポーズでおどける柳田(撮影・中村 達也)
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 来季もギータ主将!ソフトバンクは24日、ペイペイドームで秋季練習を開始した。藤本博史監督(58)は柳田悠岐外野手(34)の主将続投を熱望してきたが、この日の「個人面談」で柳田が快諾。副主将には栗原陵矢外野手(26)を指名した。背中で引っ張る主砲と、左膝前十字じん帯断裂の大けがからの復活を期す若きバットマン。2本柱を立て、リーグ優勝奪還へ再スタートを切る。

 練習前の訓示を終えた藤本監督は柳田を呼び止め、ベンチ裏に消えていった。主将続投に難色を示していた柳田と約10分間の面談を行い、説得に成功した。任務を終えた指揮官はご機嫌だ。

 「新聞では軟禁とか出ていましたけど、してませんよ。笑いながらお願いしますと。最初は嫌だと言っていたけど、背中で引っ張れる。選手間の中のピラミッドで、やっぱり柳田がトップ」

 念頭にあるのは自身が現役の終盤にあったとき、常勝の礎を築いた選手のピラミッドだ。「秋山幸二の練習量を見て、小久保がついていく。その背中を見て松中、城島、井口、柴原と本当にいい形になっていた。誰が口で何かを言うわけでなく、背中で引っ張っていくチームだった」と回想。時代を超え、今のチームの頂点に柳田を重ね合わせた。

 今季就任1年目だった主将は打率・275、チームトップの24本塁打、79打点。満足する数字を残せず、チームは最終戦でV逸。全責任を背負い込んだ柳田は「“俺が監督の間はやってくれ”と言われた。監督にそれだけ言われたら断れない。まずは自分。今年はダメだったので良い結果を出せるように準備したい」と指揮官の熱量を正面から受け止めた。

 副主将には、かねて売り込みをかけていた栗原を指名した。指揮官は「今年の春キャンプで自称副キャプテンと言っていたから、その通りにしてあげます」と正式に承認。若きバットマンにバックアップを期待する。

 栗原は今季、開幕直後に左膝前十字じん帯断裂で手術。懸命なリハビリで現在は80%まで回復している。「打撃ができるなら連れていこうかな。ランニングは別メニューかも分からんけど、本人と話してみて」と11月3日から始まる秋季宮崎キャンプに合流させるプランを明かした。

 「私も、選手も10月2日の(レギュラーシーズン)最終戦で一番悔しい思いをしている。本当に来年は悔しさをぶつけたい」と藤本監督。リーグ優勝奪還へ2本の柱を立て、新体制で屈辱を晴らす。(福井 亮太)

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2022年10月25日のニュース