堀内恒夫委員長　沢村賞の対抗馬不在に「選考は楽だが寂しい気もする」　オリックス由伸で全会一致

選考内容を語る堀内委員長。右は平松委員
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　沢村賞の選考委員会（堀内恒夫委員長）が24日、都内で開かれ、オリックスの山本由伸投手（24）が全会一致で選出され、2年連続2度目の受賞を果たした。2年連続の選出は17、18年の菅野智之投手（巨人）以来4年ぶり史上6人目で、パ・リーグでは初の快挙。2年連続で投手部門4冠に輝き、チームのリーグ2連覇に大きく貢献した絶対的エースは、さらなる進化を誓った。

　選考委員会では全会一致で山本の2年連続の受賞が決定。堀内恒夫委員長は「対抗馬がいないし、一人しか選びようがない。選考は楽だが寂しい気もする。それが現状」と、山本を脅かす投手の出現を熱望した。山本は選考基準7項目のうち5項目をクリア。他には3項目クリアの投手しかおらず、山田久志委員も「突出した成績、存在感、チームへの貢献度」とした。

　選考からは漏れたが、ロッテ・佐々木朗に期待する声も多く聞かれた。4月に史上最年少で完全試合を達成するなど9勝をマーク。平松政次委員は「13連続奪三振で完全試合。これは偉大な記録だ。（受賞できず）もったいない。一年間投げて13勝くらい挙げれば、山本とひっくり返っていたかも。将来に期待したい」と力説した。

　また、堀内委員長は先発投手の登板試合数が少ない最近の傾向にも言及。「20勝は夢ではない。一番いいパフォーマンスができる時に、なぜ（登板間隔を）1週間も空けるのか。もっと増やすべき」。山田委員も「思い切って変える監督が出てきてほしい。（日本ハムの）新庄監督しかいないかな」と話した。