日本ハム・新庄監督、今秋ドラフト 日本人大リーガー加藤豪将サプライズ指名!?「凄く好き」

[ 2022年8月9日 06:00 ]

加藤豪将
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 日本ハムの新庄剛志監督(50)が8日、今秋ドラフト候補としてメッツ傘下3Aの加藤豪将内野手(27)の獲得を熱望した。プロ10年目の今季は、ブルージェイズの一員として初のメジャー昇格を果たして開幕ベンチ入りも、その後はマイナー落ちし、現在は指揮官も所属したメッツの傘下でプレー。NPBを経験していない初の日本人野手大リーガーが、ビッグな隠し玉となるか!?

 ドラフトで数々のサプライズを起こしてきた日本ハム。新庄監督は今秋ドラフトの方針として「即戦力を獲りたい。投手も野手も捕手も。来年、再来年の2年に懸ける」と新球場元年となる23年に優勝を狙うべく、球団に要望。目玉が日本人大リーガーの加藤だ。

 加藤は今季、10年目でブ軍でメジャー初昇格したが、その後はメジャー40人枠から外されマイナー降格。メッツ移籍後も一度はメジャー昇格したが、出場機会のないまま再び40人枠を外れた。この日はリーハイバレー戦に「6番・二塁」で出場し3安打1打点だった。内野全守備位置に、外野経験もある万能型。左打席からの打撃もパンチ力を秘め、内野強化を狙うチーム方針に当てはまる。ドラフトを経ていない海外プロ日本選手の入団には指名が必要で、入団交渉への第一条件となる。

 「加藤君をドラフトにかければ面白いかなと思って。足も速く、根性もあるみたい」と新庄監督。自身も03年にメ軍傘下3Aで36試合プレーした。諦めずにメジャー昇格を目指す姿に「そういう選手は凄く好き」と人間性も高く評価した。

 日本ハムのドラフト戦略は「その年のNo・1選手を指名する」こと。将来性を含めて近年は清宮、吉田ら高卒1位指名が多かった。しかし、1年契約ながら来季も続投が濃厚な新庄監督は「来年は2位も6位も一緒。もうトップしか考えていない。あっ、1年契約でした」と笑わせつつ優勝しか見ていない。今年のドラフト会議は10月20日。加藤に日本でプレーする意思があるのかどうかも含め、真剣に調査を進める。(東尾 洋樹)

 ▽主な逆輸入選手 マック鈴木は高校中退後に渡米し、96年にマリナーズでメジャーデビューし通算117試合に登板。02年ドラフト2巡目でオリックス入りした。オーストラリア育ちのマイケル中村は、03年にツインズでメジャーデビューし、メジャー通算31試合に登板。04年ドラフト4巡目で日本ハム入り。多田野数人は立大卒業後、03年に入団テストを経てインディアンスとマイナー契約。04年にデビューして通算15試合に登板。07年の大学・社会人ドラフト1巡目指名で日本ハム入りした。

 ◇加藤 豪将(かとう・ごうすけ)1994年(平6)10月8日生まれ、米カリフォルニア州出身の27歳。ともに日本人の両親の仕事の関係で5歳だった00年に渡米。13年ドラフト2巡目(全体66番目)でヤンキース入り。マーリンズ、パドレスを経て昨オフにFAでマイナー契約を結んだブルージェイズで今季メジャーデビュー。今年5月にメッツ移籍。1メートル85、90キロ。右投げ左打ち。

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2022年8月9日のニュース