【甲子園】補聴器つけて奮闘した県岐阜商・山口へ 「勇気づけられた」同じ障害持つ方々から感謝の声

[ 2022年8月9日 18:25 ]

第104回全国高校野球選手権第4日・1回戦   県岐阜商1-10社 ( 2022年8月8日    甲子園 )

<社・県岐阜商>県岐阜商先発の山口。左耳には補聴器が装着されていた(撮影・北條 貴史)
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 5日に新型コロナウイルスの集団感染が判明したため、メンバー18人中10人が入れ替わった県岐阜商は、1-10で社に敗れた。だが、奮闘したメンバーには、多くの激励の声が寄せられた。特に、先発した山口恵悟投手(2年)には大きな反響があった。

 生まれつき両耳が難聴で、この日は左耳に補聴器をつけてマウンドへ上がった。結果は2回途中5安打5失点で降板。不本意な結果となったが、SNS上ではねぎらいの声が相次いだ。

 試合前から「頑張れ」「応援しちゃうよ」「県岐阜商の子先天性難聴なんやそれだけで泣きそうスゴすぎる」との声が集まり、中には、同じく耳に障害を持つという女性からも「山口投手いま降板してしまったけど、補聴器をつけた選手がピッチングをしてる姿をテレビで見れるのが不思議やったな。同じ障害を持ってる身としてすごく勇気づけられたし、山口投手すっごくかっこよかった!!!!」と奮闘した姿に感謝。また「これは地元社ももちろんだけど同じ障がい持つ身としてめちゃくちゃ応援したくなる」という他の女性の声もあった。

 山口は、中学まではろう学校に通っていたが、甲子園への思いを強く持つ本人の希望で県岐阜商への進学を決めたという。新型コロナの影響でベストメンバーが組めなかった影響もあり、県岐阜商は1-10で完敗となったが、視聴者の心を動かす登板となったようだ。

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