【甲子園】横浜 甲子園通算60勝 村田監督「非常に苦しかった」 杉山無四球完投、スキなし攻撃も

[ 2022年8月9日 10:31 ]

第104回全国高校野球選手権 1回戦   横浜4-2三重 ( 2022年8月9日    甲子園 )

<横浜・三重>先発する横浜・杉山(撮影・亀井 直樹)
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 横浜が三重を4-2で下し、2年連続で初戦を突破した。チームとしては甲子園春夏通算60勝目で、報徳学園、高松商と並んで15位タイとなった。

 先発で2年生のエース左腕・杉山は5回までわずか1安打の好投。三重のエース・上山との投げ合いを展開した。6回には1点を返され、なおも2死一、二塁のピンチを背負ったが、後続を断って切り抜けた。9回に追加点を許したが、6安打2失点完投。無四球の好投だった。

 打線は3回、四球で出塁した鉾丸が盗塁すると暴投で一気に三塁まで進塁。スキのない走塁でチャンスを広げると1番・緒方の右中間適時二塁打で先制した。板倉も右前適時打で緒方を返し、2点を先取した。さらに8回には四死球で一、二塁とすると、岸本の右越え2点適時三塁打で加点した。

 村田浩明監督は「ミスした方がゲームの流れが変わるという部分では、守り勝つ野球をやってきたので、杉山中心になんとか踏ん張れたのがこのような形になったと思う。杉山は昨年、悔しい思いして1年間練習やってきた。力みがあって本来のピッチングからしたら少し足りなかった部分はあるが、また勝って経験できるということで、次戦に向けて経験を生かしていきたい」と語った。

 6回には1点差まで迫られ「三重高校さんは本当に素晴らしい打者が多い。杉山のボールを見きわめて、打てるボールをミートしてきたという部分で対策をとらなければいけないと、配球を変えたけれど、配球変えても対応されたので非常に苦しかった。杉山は一生懸命投げてくれていた。捕手の玉城がしっかり杉山のいい部分といい球を引き出してくれたので、なんとかかわすことができた」と汗をぬぐった。

 少ないチャンスを確実にものにした攻撃陣。3回はともに追い込まれながら連続適時打で先制した。終盤8回にも加点。「上山投手はすごく好投手という情報もあったし、少ないチャンスをどうものにするか。安打も少なかったがなんとか点に絡んだという部分が結果につながった。決め球のチェンジアップが素晴らしい。なんとか食らいついて泥臭く打った結果」と振り返った。

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