侍ジャパン・栗山監督 侍4番・誠也に熱視線 視察の試合4打数無安打も「いいもの見た」

[ 2022年8月9日 02:30 ]

ナ・リーグ   カブス0-3マーリンズ ( 2022年8月7日    シカゴ )

<カブス・マーリンズ>「3番・右翼」で先発出場も4打数無安打だった鈴木(AP)
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 侍ジャパンの栗山英樹監督が7日(日本時間8日)、カブス・鈴木を視察した。マーリンズ戦に「3番・右翼」で出場して4打数無安打。それでも指揮官は「今は状態がいいとは言えないと思うけど、良くない時にも何とかしてくれる選手。凄くいいものを見た」。さらに「あれだけ安定した右打者は、僕が監督をやっている間は記憶にない」と期待の大きさを口にした。

 鈴木は19年プレミア12、21年東京五輪と全13試合で4番を任された。来年3月の第5回WBCでも4番を期待するかとの問いに、栗山監督は「そこに対する思いというのはもちろんある」と明言。「全く弱点がない。何でもできる選手。日本で監督をやっている間にああいう選手が欲しかった」と「不動の4番」への高い評価は揺るがない。(笹田幸嗣通信員)

 【鈴木の国際大会成績】

 ☆第4回WBC(17年) 23歳で侍ジャパンに選出され、1、2次ラウンドで5試合に先発出場。しかし14打数3安打の打率・214、本塁打、打点なしと低調で、米国との準決勝では出場機会がなかった。

 ☆第2回プレミア12(19年) 1次ラウンド、スーパーラウンド、韓国との決勝と全8試合で4番を任され、侍ジャパンを世界一に導いた。1次ラウンドのプエルトリコ戦から3試合連続本塁打。台湾戦は一発を含む3安打4打点と活躍した。打率・444、3本塁打、13打点の3部門は全て大会トップで、最優秀選手に選ばれた。

 ☆東京五輪(21年) 全試合で4番を任されるも開幕から11打席ノーヒット。3戦目の米国戦で初安打となるソロ本塁打を放った。決勝では2安打。金メダルに輝くも18打数3安打の打率・167に終わった。

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