【甲子園】二松学舎大付　9回サヨナラ呼ぶ安打を放った親富祖「仲間のためにも打とうと思いました」

第104回全国高校野球選手権第4日・1回戦   二松学舎大付3―2札幌大谷 （ 2022年8月9日    甲子園 ）

＜二松学舎大付・札幌大谷＞9回1死一、二塁、親父祖は左前打、レフトのエラーを誘いサヨナラとなる（撮影・井垣　忠夫）
Photo By スポニチ

　2年連続5度目出場の二松学舎大付（東東京）が初出場の札幌大谷（南北海道）と対戦し、3－2でサヨナラ勝利。夏の甲子園出場全5大会での初戦突破を果たした。

　3季連続の甲子園。打線は初回、1死満塁に5番・大矢の右犠飛で先制。3回2死三塁にも大矢の左中間適時二塁打で加点した。

　先発の左腕・辻は粘り強い投球を見せていたが、8回、1死から三塁打を許すと、味方の失策で1点を失い2年生右腕・重川にスイッチ。重川は後続を断ち、9回に2死から連打と暴投で同点を許したものの勝ち越しは許さなかった。打線はその裏、9回、1死一、二塁から1番・親富祖が左翼線へと運んで敵失を誘い、
試合を決めた。

　過去4度の夏はいずれも初戦突破しているが2勝した経験はなく初の夏2勝へ、意地を見せた1戦となった。

　試合を決める安打を放った親富祖は「最後の打席は、何とかチームのために結果を出そうと思っていました。打った瞬間、少し差し込まれた感じもあったんですが、いいところに飛んでくれました」と喜んだ。チームメイトからは「お前が決めろ」「必ず打てる」と言われていたとし、「仲間のためにも打とうと思いました」と胸を張った。

　また、「投手がよく頑張っていましたので、野手も頑張らないとと思っていましたけれども、札幌大谷は素晴らしいチームで勝つことは本当に難しいと思わされました」と相手を称え、「ただ、子供のころから憧れていた場所で打ててうれしいです」と声を弾ませた。