ソフトB・松田“熱男モード”回帰 ヒット3本より一発狙い「今までのスタイル」で楽天撃つ

[ 2022年6月17日 04:45 ]

藤本監督ビッグフェースの鼻の穴に手を入れ「熱男」をするソフトバンク・松田(撮影・中村 達也)
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 セ・パ両リーグは17日、再開する。本拠地で首位楽天を迎え撃つ2位ソフトバンクのムードメーカー、松田宣浩内野手(39)は、長打狙いを宣言。確実性を重視した今季のスタイルを捨て、という本来の“熱男モード”へ戻すことを決断した。昨季まで9年連続で2桁本塁打をマークした長距離砲が、今季ここまでノーアーチ。一発後のおなじみ「熱男~」パフォーマンスが早く見たい。 

 ヒット3本より、1度の熱男ポーズに懸ける――。松田が、17日の楽天戦から再開するリーグ戦を前に、打撃をシフトチェンジして臨むことを明かした。プロ17年目の今季は徹底して右方向を意識し安打量産を狙ってきたが、リーグ再開から本来の長打力と強打を生かすつもりだ。

 「ベンチで見ていて安打を打つ選手、打率を残す選手は他にいる、と。自分の持ち味は何や?と考えたとき、強い打球、遠くに飛ばすことだと。3打席のヒットより、1本大きいの打って“熱男~”するとか。今までのスタイルに戻した方がいいなと」

 今季出場24試合。うちスタメンは17試合。打つポイントを身体の近くに置いて安打を狙ってきたが打率・200の5打点、0本塁打。「ヒットを狙って凡打では意味ない」と交流戦でのベンチで考え、原点回帰した。

 16日の打撃練習では計33スイングで12本のスタンドイン。締めには飛距離を意識したロングティーも行った。打つポイントを前にし、手首のリストの強さを存分に生かすフルスイングに戻していた。ベンチ前でのド派手な本塁打パフォーマンス“熱男~”が、まだ披露できていない。異常事態だ。

 「フリー打撃でも少し強引ではないが距離を出そうとしている。強い打球の延長が、ホームランなので。今一度、これをもう1度」

 節目の記録達成も待ている。通算1000打点まで残り「11」。「すでにクリアしておかないといけないが、早く4桁に持っていきたい。出たら、頑張ります」と意気込む。

 相手先発・田中将との通算成績は72打数14安打で打率・194、1本塁打、5打点と好相性とはいえない。今季は、相手先発が左腕のときのスタメンが多く、初戦は代打待機も考えられる。それでも、ヒットマンから、ホットマン(熱男)に戻ろうとしている松田の意識は変わらない。今季1号を自慢の強振で狙いにいく。(井上 満夫)

 《楽天・川島とのアピール合戦熱望》松田が、昨季までのチームメート、楽天・川島とのアピール合戦を待ちわびた。自身がヤクルト戦で2安打2打点した11日、川島も巨人戦で移籍1号を放った。同じ1983年生まれとして意識する存在で「違うチームで初めて会う。(川島)慶三は気になるといえば気になるが、結果が出ていない自分がやればいいのでね」。ムードメーカー同士の対決に注目だ。

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