ヤクルト村上「無我夢中で」確信の逆転V16号2ラン!再びセ界2冠 強い!チームは7カード連続勝ち越し

[ 2022年6月4日 16:59 ]

交流戦   ヤクルト3ー2西武 ( 2022年6月3日    神宮 )

<ヤ・西>6回、逆転2ランを放った村上。本塁打を確信し打球方向を見つめる(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が4日の西武戦(神宮)で巨人・岡本和に再び並ぶリーグトップとなる逆転16号2ランを放った。この本塁打が勝利打点となりチームは3連勝。またこの勝利で交流戦4カード連続勝ち越しを決めた。シーズンでは7カード連続勝ち越しとなった。

 2年ぶりの満員御礼となった2万9500人が詰めかけた夕暮れの神宮に村上の明るい声が響き渡った。

 「(山田)哲さんがああいう形(三ゴロ)で凡退してしまったので、いつも打てない時にいろんな方にカバーしてもらっているので、何とか今日は僕がカバーしようという強い気持ちで打席に入りました」

 本塁打の感触は「芯に当たったんで、犠牲フライは行くかな、と。無我夢中だったので、芯に当たったなという感覚でした」と語った。現時点でのセ打撃2冠に返り咲いた主砲は最後に「交流戦も何とか優勝できるように頑張りたいと思います!」とV宣言で締め大きな拍手に笑顔を見せていた。

 1―2で迎えた6回。若き主砲が試合をひっくり返した。2番手でマウンドに上がった西武・本田の初球を叩き先頭の塩見が右三塁打で出塁。続く山田は三ゴロに倒れたが、4番が両リーグトップの17号を放っている西武主砲・山川の前で特大のアーチをかけた。本田の低めを突いたストレートとチェンジアップを3球ともファウルし迎えた4球目。144キロの高めストレートを完璧に捉えると打球は美しい放物線を描き右中間スタンドに飛び込んだ。逆転の16号2ラン。打った瞬間、本塁打を確信した村上は神宮の大歓声を味わいながら悠然とダイヤモンドを1周した。

 2点を追う5回には先頭で打席に立った村上が相手先発・平井から右前打を放ち、相手エラーと中村の中前打で反撃の1点目のホームを踏んだ。

 先発の高橋は8四球と制球に苦しみ5回で110球を投げ2失点でマウンドを降りたが、2番手のコール、今野、清水、そして守護神マクガフが無失点リレーで試合を締めた。

 この勝利でヤクルトは交流戦首位とセ・リーグ首位をガッチリと守るとともに、日本ハム、楽天、ロッテ、西武と交流戦4カード連続となる勝ち越しを決めた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年6月4日のニュース