亀山つとむ氏、阪神・青柳を絶賛 光った低めの出し入れ「新庄野球」断ち切った

[ 2022年6月4日 19:43 ]

交流戦   阪神3―0日本ハム ( 2022年6月4日    甲子園 )

亀山つとむ氏
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 阪神は先発・青柳が好投し、今季最長タイの3カード連続勝ち越しを決め、6月負けなしの4連勝とした。スポニチ本紙評論家の亀山つとむ氏は、エースを絶賛した。

 8回4安打無失点で6勝目を挙げた阪神先発・青柳の投球は、非の打ちどころがなかった。その要因は圧倒的な自信だろうか。春季キャンプから取り組んできたことを、しっかりとマウンドの上で実践できている。この日は特に低めの出し入れが絶妙で、実に丁寧に投げている印象を受けた。安打を打たれても、連打は許さない。危なげない投球だった。

 3日のカード初戦で無死満塁のスクイズ、1死満塁のエンドランなど“奇襲”を仕掛けてきた日本ハム・新庄監督も、手の打ちようがなかったことだろう。そもそも走者を出せないのだから、何もできない。青柳からすれば「新庄野球」を根元から断ち、何も「させなかった」わけだ。

 もう、名実ともに阪神のエースだ。その自覚も持っていると感じる。それを物語ったのが、3点リードの6回1死満塁の打席だ。あそこは正直、青柳は打たなくてもいい場面と言えた。次の打者は1番・島田で、そこに任せればよかった。それでも何とかしようとした。ファウル5球で食らいついた。その姿を見れば、野手も「何とかしてあげないと」と感じるもの。その姿勢が、素晴らしかった。

 加えて投球テンポがよく、守備も守りやすかったことだろう。この日の青柳のマウンドは、まさしく、エースの投球だった。

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2022年6月4日のニュース