ソフトB・千賀 V犠飛だ4勝だ!投打で大暴れ フルスイングで足つって降板も地元・愛知でハッスル

[ 2022年6月4日 05:00 ]

交流戦   ソフトバンク6-0中日 ( 2022年6月3日    バンテリンD )

<中・ソ>4勝目のポーズを決める千賀(撮影・椎名 航)
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 ソフトバンクの千賀滉大投手(29)が3日、中日戦で軽度の右肘関節炎から復帰し、4勝目をマークした。4回には先制の左犠飛でプロ初打点を記録。フルスイングした影響で足がつり、6回途中2安打無失点での降板となったが、4年ぶりの登板となった地元・愛知のバンテリンドームで初勝利を挙げた。打線も12安打6得点で首位をがっちりキープした。

 千賀はヒーローインタビューで神妙な様子だった。投げては5回1/3を2安打無失点で4勝目を挙げ、打っては勝利打点をマーク。地元・愛知のバンテリンドームで初勝利を挙げた。ただ6回途中に緊急降板してしまい、張り切り過ぎた打席を反省した。

 「地元で勝ってこんなに反省するとは思わなかった。何してんだと思いますけど、勝てて良かった。ひと安心です」

 0―0で迎えた4回1死二、三塁のチャンス。カウント1―2と追い込まれながら、中日・大野雄が投じた低めのカットボールを左犠飛。プロ12年目で初打点だ。「一生懸命バットに当てることだけを考えていた」。追い込まれるまでは野手顔負けの豪快なスイングも見せ、球場をどよめかせた。

 この日は軽度の右肘関節炎から2週間ぶりの復帰登板だった。初回には最速159キロをマークし、5回まで2安打無失点。二塁すら踏ませず、球数も63球と完投ペースだった。しかし、6回の第3打席でフルスイングした際に足がつり、6回途中で無念の降板。それでも、2番手・嘉弥真ら救援陣が踏ん張り、完封リレーで緊急事態を救った。

 藤本監督は「あんなに振らなくていい。こっちは期待はしてないわけやから。どこか痛めたら余計に困るわけですから」と苦言を呈した。それでも、投球内容には満足げで「大したもん。やっぱりエースだと思います。今度は完封できるくらい頑張ってくれたら」と話した。次回登板に影響はなく、そこでの快投を期待した。

 千賀はこの日、出身地の蒲郡市のスポーツ少年団に所属する100人の子供たちを無料招待していた。熱い視線を受ける中、4月14日のロッテ戦以来、約1カ月半の白星。「本当に良かった。田舎から出て、見る側じゃなくてプレーする側に立てた。僕がなれたのだから、誰でも可能性はある」。故郷の少年たちには勇気を与えた。(福井 亮太)

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2022年6月4日のニュース